西宮 ながた整体院のブログ

暗いところでスマホをすると視力が低下する?


 

1. 暗いところで読書

中学受験に向けて勉強中の小6の男の子がいるのですが、そのお母様から、
「暗い中で参考書を読むのを止めさせて欲しい」とのご相談を頂きました。

とりあえず、本人に事情を尋ねてみると、参考書なり、問題集を読んでいると
いつの間にか暗くなっていることがある、とのことでした。
きっと勉強に集中すると周りが気にならなくなるのでしょうね。

親御さんとしては、視力が低下すると困るから止めさせたいわけですけれども、
本人は、「暗いところで本を読むと目が悪くなるという話には医学的根拠がない」
と主張し、何回注意しても改善されないのだとか。

なるほど。確かに昭和の時代には常識だった慣習が覆されている例は
少なくありません。運動時の水分補給不要説や、うさぎ跳び等が好例ですよね。

確かに、「暗いところで読書をすると目が悪くなる」という説に医学的根拠が
ないのは事実です。ところが、実際に暗い場所での読書をつづけていると、
視力が低下する可能性が高くなります。決して都市伝説の類ではありません。





 

2. 視力が低下する原因

視力が低下する原因には、遺伝的要因と環境的要因があると考えられていますので、
「暗いところで本を読む」ことが、環境的な要因になるかどうかが問題ですね。

それでは、近視になる環境的な要因とは何かと言いますと、長時間に渡って、
「近くのものを見つづける」ことです。

目のピントは、毛様体という筋肉の伸縮によって調整されるのですが、
近くのものを見るとき、この毛様体を収縮させています。

長時間収縮させたままでいると、やがて疲労してしまい遠くを見ようとしても、
うまくピントが合いません。読書を終えて本から目を離すと、
周囲がなんとなく見えにくく感じるのはこのためですが、
あくまでも一時的な疲労ですので、目を休めるとすぐに回復します。

ただし、「長時間連続して近くをみること」が習慣づいてしまうと、
毛様体にはダメージが蓄積します。すると、徐々にピントを調節する
機能が衰えて、近視をはじめ視力の低下につながる、という理屈です。

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3. 瞳孔のお話


 
次に、明るさの調整に関しては、虹彩と呼ばれる部分が担っています。

その虹彩の働きによって、瞳孔を広げたり閉じたりさせつつ、
ものを見るために必要な光の量を調節しているわけですね。

明るい場所であれば、瞳孔が縮んで入ってくる光の量を減少させ、
逆に、暗い場所でなら、十分な光量を確保するために瞳孔は広がります。

つまり、近くを見るために使う部位と、暗い中でものを見るために使う部位は、
それぞれ別の組織です。それを踏まえて考えると、「暗いところで読書をしても
目は悪くならない」という主張が通ります。

【拙・目薬の危険性を把握しておこう
 

4. 眼精疲労の原因になる


 
ただし、解剖学的に言えば、毛様体と虹彩は別の組織ですが、
毛様体と虹彩は隣接しています。毛様体の延長線上に虹彩があるイメージですね。

画像の右上、「Ciliary body」と表記されているのが毛様体で、「Iris」が虹彩です。

肩がこれば、首がこりやすくなり、首がこれば、目が疲労しやすくなりますよね?
隣接した部位は相互に影響を与えやすいのは疑いようのない事実なのです。

暗いところで読書をするということは、近くを見るための毛様体に負荷がかかり、
光を集めるための虹彩も負荷がかかります。目が疲労する条件が揃っていますので、
視力が低下する危険性も高くなるのです。

従いまして、暗いところでの読書は、目が悪くなる直接の原因とは言えないが、
間接的な原因になっている、ということになりますね。

【拙・ぎっくり首になる原因と対処法
 

5. 暗いところでのスマホ


 
暗がりでの読書が目に負担をかけることはご理解頂けたかと思いますが、
それなら、スマホはどうなのか気になりますよね。スマホ端末は、
自ら光を発していますので、読書よりも負担は少ないような気がします。

ところが実際には、暗い場所にいると生理反応として瞳孔が広がりつつ、
スマホの光に反応して瞳孔を閉じようとします。間逆の動きですね。

自然界ではありえない負担のかかり方なのですから、どう考えても
目には優しくないことが分かりますよね。

さらに厄介な問題があります。夜間に部屋の明かりを消して、
布団の中でスマホを操作している方もいらっしゃいますよね?

この時、スマホの画面以外には、ほとんど何も見えませんので、
強制的に同じ距離のものを見つめ続けることになってしまうのです。

室内が明るければ、スマホをしている合間に、壁にかかった掛け時計や
カレンダーを眺めることもできます。そうすることで、毛様体をいったん
緊張から解放し、疲労を軽減できるわけです。

暗がりの中でスマホを使用する場合は、それができません。
視力低下の予防を考えると、この差は大きいです。

結論として、読書する時も、スマホをする時も、周囲を適度に
明るくした方が、目が悪くなる可能性は低くなると言えます。

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最終更新日 2018年5月26日


2018年5月26日 | カテゴリー:環境と健康

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