西宮 ながた整体院のブログ

右側の肩甲骨が痛くなる原因


 

「右側の肩甲骨が痛い」とのことで、お越しくださった
クライアントさん(30代・女性)がいらっしゃいます。

お話を伺ってみると、「内臓疾患による痛みではないか?」
という疑念がぬぐえず、悶々とした日々を過ごしているのだとか。

それで、この方の主張は以下の通りです。

① 筋肉や骨の問題なら、右側だけでなく両側に痛みがでるはず
② 右側の肩甲骨だけが痛むなら、胆のうや肝臓の病気の可能性がある
③ 病院での検査結果は、「異常なし」ということで湿布だけだされた

結論から言いますと、内臓疾患である可能性は限りなく低いです。

そう考えた理由を説明したのですが、やはり心のモヤモヤは取れない
ご様子でしたので、ブログにて文章にしてみました。




1. 筋肉や骨が原因なら両側が痛い?


 
これは誤解でしょう。まず筋肉の問題だとすると、寝違えやぎっくり首、
過度の運動による筋肉の疲労あたりが候補になりますね。

寝違え、ぎっくり首を起こして、左右同時に痛めた経験はあるでしょうか?
ないですよね。僕も長年整体屋をやっていますが、聞いたことはありません。

過度の運動による筋肉の疲労、筋肉痛であれば、両側が痛くなる可能性は
ありますが、その場合は、さすがに心当たりがあるでしょうから、
ひとまず除外してよさそうです。

次に骨格が原因の場合について考えてみます。骨が原因ということは、
歪みや変形により、神経が圧迫され痛みが発生していると考えられます。

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2. 歪みによる神経の圧迫

ところが、歪みや変形による神経の圧迫は、原則として片側だけで、
両側の神経が同時に不具合を起こす可能性は低いです。

例えば、背骨が右に曲がった(左側が凸)とします。こんな感じですね。

この場合、右側の神経を圧迫し、神経障害が発生する可能性があります。

ところが、逆に左側はスペースが広がっていることになりますので、
圧迫どころか、従来よりも余裕がでますので、神経は圧迫されません。

圧迫骨折など、左右の神経が通る穴(椎間孔)が狭くなることも
ありえますが、その場合でも、いきなり両方ではなく片側ずつ発生します。

片側の椎間孔がつぶれ、徐々に逆側も似たような状態になってしまう
ケースですが、時間差がありますので、よくよく思い出してみると、
痛みはじめの頃は、両側ではなく片側だったはずなのです。

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3. 痛みの原因は胆のうや肝臓?


 
肝臓や胆嚢に不具合が生じると、確かに右側の肩甲骨周辺に痛みを
感じることがあります。代表的なところでは、胆石、胆のう炎、
肝臓がん、肝硬変あたりですね。

あまり聞きなれない臓器かと思いますが、胆のうは肝臓のすぐ下に付随し、
脂肪を消化・吸収するために不可欠な分泌液(胆汁)を貯蔵している組織です。

かなり簡略化しますが、胆石、胆のう炎が起こるメカニズムとしては、
おおむね以下の通りです。

まず胆汁の分泌が滞りがちになると、凝固し胆石になります。
胆石が発生すると、さらに胆汁の分泌は停滞し、炎症を起こします。

※ 様々な要因の相乗作用により発生します

【拙・通勤電車でお腹が痛くなるのは何故なのか?
 

4. 胆のう疾患の疑い


 
さて、その胆石の保有率ですが、成人した日本人では、おおよそ7~8%で、
中年以降の女性に多い傾向があります。

ただし、この数値はあくまでも、胆石の保有率です。胆石があれば、
確実に痛みがでるのかと言えば、そんなことはありません。

さらに、胆石症の主な症状は、①右側の肋骨から心臓にかけての痛み、
②発熱、③黄疸(肌が黄色くなる)です。

あくまでも、この3つが主症状で、「右側の肩甲骨に痛みがでることもあるよ」
という意味合いなのです。これは胆のう炎に関しても同様です。

従いまして、過去に胆のうを患っているのなら話は変わってきますが、
右側肩甲骨の痛みだけで、胆石や胆のう炎を疑うのは飛躍のし過ぎでしょう。

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5. 肝臓疾患の疑い

次に肝臓ですが、「沈黙の臓器」と言われるだけあって、
少々の不具合があっても、痛みどころか、違和感などの症状もでません。

肝臓は身体にとって重要な臓器ですので、おおよそ、70%ほど余力を
残しています。つまり、認識できるなんらかの症状がでるのは、
肝臓の70%が機能しなくなった時なんですね。

右側肩甲骨の痛みが、肝臓がん、肝硬変による痛みだとすると、
既にかなり進行していることになります。だとすると、病院の検査で
見落とされる可能性は限りなくゼロに近いと考えて差し支えありまえん。

従いまして、冒頭でご紹介したクライアントさんのようなケースでは、
右肩甲骨の痛みの原因として、内臓疾患を疑う必要はなさそうです。

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最終更新日 2018年2月18日


2018年2月18日 | カテゴリー:身体のおはなし

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