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正しい枕の選び方



 

質の高い睡眠を得ようとする場合、枕の存在は無視できません。

旅行に出かけるときも、「枕が変ると眠れないから」という理由で、
旅先にMYマクラを持参する人がいるとかいないとか。

真偽の程は明らかではありませんが、クルマで旅行するなど、
荷物に余裕があるなら、持って行きたくなる気持ちは理解できます。

少なくとも、枕が変っただけで、「なんとなく落ち着かないな」
と感じる人が存在していることは間違いないでしょう。

実はその枕ですが、パジャマやベッドなど、他の寝具と比較して、
自分にあったものを選びだすことが難しいです。

というわけで、今回は何を基準に枕を選ぶべきか以下に書いていきます。




1. 枕の本来の役割


 
これに関しては、頚椎(首の骨)と敷き布団の隙間を埋めることにあります。

実は首の骨にも、緩やかなカーブ(上図の赤い部分)がついているため、
枕なしで横になると、首と布団の間にスペースができてしまいます。

この状態は、頭部と肩に首の重さがかかっていることを意味しますので、
どうしても、首から肩にかけてコリが発生しやすくなってしまうのです。

人の骨格とは良くできたもので、正しい姿勢を維持できていれば、立ったり、
座ったりしている時に、掛かる負担は最小限ですむようになっています。

ところが、猫背をはじめとして、姿勢が悪いと身体に生じる負担は大きくなり、
疲れやすくなることはご存知の通りです。

そうしますと、正しい姿勢で、立っているときや、座っているときの状態を
横になっても維持できると、身体に負担をかけずに、ぐっすり眠れることになります。

つまり、正しい姿勢を維持するための補助として枕を使うわけです。

【拙・背骨の特性を把握しよう
 

2. 厚みを決めるのは難しい


 
枕を購入するにあたって、重要なポイントになるのが高さです。

枕が高すぎると、顎を引いた状態(上図左)になり、首に負担がかかります。
逆に、枕が低すぎたり、枕を使用しなかったりすると、顎が上がった状態(上図右)
になり、首にかかる負担はやはり大きくなってしまうのです。

先に述べました通り、首と布団のスペースを過不足なく補ってくれる枕を
選ぶことができれば、何の問題もないのですが意外と難しかったりします。

と言いますのも、首のカーブの傾斜には個人差があるためです。

【拙・目覚ましが鳴る前に目が覚めるのは不健康だから?
 

3. 首の状態を把握しよう

スマホやパソコンなど、現代社会ではうつむいた姿勢で長時間過ごす
機会が増えました。それと比例するように、首のカーブがなくなった状態、
いわゆるストレートネックの人が増加しています。

お越しくださるクライアントさんを見ていると、10年前にはストレートネックの人は
まだまだ少なかったため、その方の骨格が強く印象に残ったものです。

ところが、最近では珍しくないため、「このクライアントさんも頚椎のカーブがないな」
と、思う程度になりました。

ストレートネックの人が、枕を入れたりすると、どうしても顎を引いた状態に
なってしまいます。それなら、枕なしで寝たほうがまだマシなんですね。

つまり、枕を選ぶ前に、自分の首の骨がどういう状態にあるのか把握し、
それに応じて、枕の高さを決める必要があるわけです。

【拙・ストレートネック・チェック
 

4. 選び方の基準が変る


 
聡明な方なら、「けど枕の役割って、首と布団のスペースを埋めることで、
自分がストレートネックだったとしても、それに基づいて選べば問題ないでしょ?」
と、お考えになったかもしれません。

ところが、ストレートネックの場合は、首と布団のスペースを埋めることを
枕選びの基準にすることが正しいとは言いきれません。

正しい骨格であれば、自分にピッタリの枕を利用することで、
首に負担をかけないだけでなく、同時に歪みが発生することも防止しています。

ところが、ストレートネックの人が、過不足なく隙間を埋めてくれる枕を使用すると、
快適ではありますが、歪んだ骨格(ストレートネック)を維持してしまいます。

つまり、ストレートネックから脱却するためには、少しだけ高めの枕を選び、
眠っている間に矯正を促してくれるような枕が理想になるわけです。

さらに残念な要素として、ストレートネックであることを前提に作られた枕は少ないです。
そのうえ、ストレートネックの状態(進行度合い)によっても、選ぶべき枕は変ってきます。

【拙・頭蓋骨矯正による体質改善効果
 

5. 横向きで眠る人は要注意


 
枕選びが難しい2つ目の理由は、寝入るときの体勢が人によって違うことです。

仰向き(上向き)で寝る人もいれば、最初から横を向いて寝る人も多く、
うつ伏せ(下向き)で寝る人だっています。

仰向きで眠る人と、横向きで眠る人に必要な枕の高さが同じはずありません。

ここでも、横向きで眠ることを前提とした枕は少ないというのが現実です。
不思議なことに、「必ず横を向いて寝ます」という方でも、
仰向きで寝たときに心地よく感じる枕を選んでいるケースが多かったりします。

【拙・寝返りが健康を左右してしまう理由
 

6. 枕の素材は何を基準に選ぶべき?

頭を乗せるものですから、ここは頭の生理学的な特性を重視するべきでしょう。

身体は冷やすよりも、温めた方が健康に良いケースが圧倒的に多いですよね。
ところが頭だけは別です。気温が高くなると勉強する気になりませんが、
冷えピタ等で頭を冷やすと、身体は暑いままでも、それなりになんとかなります。

寒い季節にわざわざ頭を冷やす必要はありませんが、冬でも頭部に熱がこもって
しまうのは良くないです。季節に関係なく、頭に血が上るとろくなことはありません。

というわけで、枕の素材としては、通気性が良い素材が好ましいです。

【拙・パジャマを着ると睡眠の質はあがる?
 

7. 枕に使われている素材の特性


 
◇ そばがら (硬め)

日本文化に根付いてきた馴染み深い枕の素材。通気性、吸湿性に優れる。
長年支持されてきた実績は伊達ではない。

水洗いできない事と、喘息やアレルギーの人にはNGな点が惜しまれます。

◇ パイプ (硬め)
通気性は最高レベルなうえに、耐久性が高いため寿命が長い。
さらに水洗いまで出来てしまうため、清潔に保ちやすいという万能ぶり。

極めつけは、枕袋に対してパイプ の量を70%程度にしておけば、
好みの高さに調整可能。欠点は特に見当たらないです。

◇ 低反発ウレタン (軟らかめ)
NASAにより開発され急速に普及しつつある素材。他にはない感触で、
とにかくフィット感が凄まじい。そのぶん、通気性が悪く熱がこもりやすい。

寒くなると硬くなり柔軟性が低下する。暑くてムレる時期に硬くなると
使い勝手が良かったのですが・・・。水洗いは不可です。

◇ ポリエステルわた (軟らかめ)
わたのように心地よい感覚が特徴で、枕のみならず、クッションの素材としても人気が高い。
吸湿性、放湿性は期待できない事と、ホコリを吸収しやすいのが難点か。

水洗いできる製品と、できない製品があるため、購入時には注意が必要です。

◇ 羽根 (軟らかめ)
高級品として定番の素材で、ホテルのベッドに備え付けられている例の枕。
通気性が良いだけでなく、吸湿性、発散性も申し分なし。
そのうえ、羽根だけあって高い保温効果まで誇る優れもの。

欠点としては、水洗いできない事と、稀にですが羽根の骨が首筋に触れることがあります。

【拙・暑い夏でも快適に寝る方法
 

8. まとめ

① 自分の頚椎(首の骨)の状態を把握し、正常なカーブを保っているなら、
敷布団やマットと首の隙間を過不足なく埋めてくれる枕を選ぶ。

② ストレートネック、あるいは、その傾向があれば、ジャストフィットから、
少しだけ高めの枕を選ぶ。

③ 枕の素材は、可能な限り通気性、清潔性を保てるものを選ぶ。

注意するべき点が多いため、自分にぴったりの枕を見つけ出すことは難しいですが、
適当に選んでしまうと、肩こりや頭痛をはじめ、健康を損なう可能性があります。
快適な睡眠を得るためにも慎重に選びましょう。

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2017年7月7日 | カテゴリー:睡眠の質を上げる方法

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