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パニック障害と咳の関係



 

先日お電話にて、「娘が学校の教室に入ると、動悸が起こり胸が苦しくなるらしい」
とのご相談を戴きました。さらに、「咳き込むことが多く困っている」とのこと。
ちなみに、幼い頃は、喘息を患っていたことがあるそうです。

学校の教室にいる時にだけ、決まって動悸を伴い胸が苦しくなっている点に
注目すると、パニック障害を患っている可能性が高いです。

ところが、パニック障害における症状として咳は稀な部類と言えます。
パニック障害を患った途端に、咳が酷くなったという方はそれほど多くはないでしょう。

喘息を経験しているだけに、なおさら判断が難しく、どこで治療するべきなのか、
親御さんが悩んでしまうのも頷けるお話しです。

というわけで、パニック障害と咳の関係を以下で述べていきます。

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1. パニック障害を患うと咳がでるか?

パニック障害の主な症状と言えば、動悸、胸の痛み、過呼吸、発汗等が
あげられますが、そこに咳は含まれません。
そうしますと、一見、パニック障害と咳は無関係のようにも思えます。

そこで、「咳」という症状に注目すると、喘息や気管支炎、風邪の他にも、
心因性、つまり、強いストレスや不安が原因で生じることが分かります。

ストレスがもたらす症状は、代表的なところで言うと、胃痛であったり、
不眠であったりと人によって千差万別ですが、その中に咳も含まれるわけですね。

酷いストレスを受けている場合、ほぼ間違いなく自律神経のバランスが崩れています。
それで、パニック障害は自律神経が乱れていると発症しやすい事を考えると、
パニック障害を患ったのとほぼ同時に、咳き込むようになっても不思議ではありませんよね。

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2. 咳き込むタイミングに注目する


 
今回お問い合わせを戴いたクライアントさん(正確にはお嬢さんですが)の場合、
パニック障害(ストレス)による咳なのか、喘息による咳なのか判断する必要があります。

そこでまずは、どういう時間帯、あるいは状況で咳き込むのか観察します。

パニック障害と関連している場合は、ストレスに由来するだけに、
交感神経が優位になった時、つまり緊張が高まるタイミングで咳がでるはずです。

具体的に言えば、教室に入ったとき、学校へ行ったとき等が該当します。
「また咳がでたらどうしよう」あるいは、「胸が苦しくなったらどうしよう」という
不安から緊張が高まり、ストレスが強くなるわけです。

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3. 喘息や気管支炎の咳

一方、喘息や気管支炎、風邪が原因の場合は、リラックスした時に咳が出ます。

つまり、副交感神経が優位な状態になり、積極的に身体を動かす必要がなければ、
取り込むべき酸素量は少なくなります。喉から肺に繋がる気管は、
活動時と比べて狭くなり、そのタイミングで咳が出やすくなります。

「もう少しで眠れそうなときに咳き込み、目が覚めてしまった・・・」
という経験をした事があるでしょうか? 

眠っている間は、それほど多くのエネルギーを必要としませんので、
身体が省エネモードに切り替わった結果ですが、それと同じ理屈です。

いささか両極端な例ですが、活動的になっているときに咳がでるのか、
そうではなく、穏やかに過ごしているときに出るのか観察してみると良いですよ。

◇ 交感神経が優位な状態で咳 → ストレスが原因の可能性
◇ 副交感神経が優位な状態で咳 → 喘息や気管支炎が原因の可能性

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4. 咳止めの服用


 
咳止めの薬を飲んでみるのも、咳の原因を判断する方法のひとつではあります。

喘息や気管支炎の咳止めには、気管を拡げる働きをする薬が処方されることが多いです。
それが効かないという事になると、心因性の咳である可能性が高くなります。

ただし、パニック障害が原因の咳であった場合は、逆効果になりかねません。
パニック発作の症状のひとつに過呼吸がありますが、薬によって気管を拡げてしまうと、
さらに呼吸を促す事になります。それだけでなく、同タイプの咳止めには、
交感神経を緊張させる作用もありますので、リスクが高く、お奨めできません。

従いまして、「そういえば咳止めを飲んだら酷くなったような気がする」等、
既に服用した事がある場合に限り、その時の状況を思い出して判断材料にする程度が良いです。

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5. パニック障害による咳の場合

パニック発作を起すと、「息ができない」という感覚に襲われるため、必死で空気を
取り込もうとします。その結果として、酸素を取り過ぎてしまうというのが過呼吸です。

そこに咳が併発すると、息苦しさは加速しますので、恐怖や不安も倍増するでしょう。
そうしますと、パニック障害に特有の予期不安も強くなり、手が着けられなくなります。

従いまして、「パニック障害が原因で咳がでているのではないか?」
と判断した場合は、出来るだけ早く専門家の元で治療を始めることをお奨めします。

とはいえ、時間をつくれなかったり、その他に事情があったりと、すぐに行けないのであれば、
自宅をはじめ、私生活で副交感神経を優位に保てるよう心掛け、ひとまず急場を凌ぎましょう。

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2017年6月22日 | カテゴリー:パニック障害の症状

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