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コーヒーを飲むと下痢になる?便秘になる?

悩む男女
 

1. 症状は人それぞれ

お越しくださったクライアントさんから、「コーヒーを飲むと便意を催すのですが、
普通ですよね??」とのご質問を戴きました。ふーむ。確かによく聞くお話です。

ところが、コーヒーを飲むと下痢になる方がいる反面、逆に便秘になる、
という方がいるのも事実ですから、話がややこしくなるんですよね・・・。

さらに、便意を催す人の中には、「ミルクを入れると平気みたい」 あるいは、
「ミルクを入れるとダメみたい」だとか、「砂糖もミルクもなしで、ブラックで飲めば大丈夫」
など、コーヒーを飲むことによって起こる症状は、人それぞれ多岐に渡ります。

実際のところ、コーヒーと胃の運動、あるいは、自律神経(内臓の動きと密接に関係している)
との関係は不明な点が多いです。というわけで、今回はコーヒーを飲むと下痢になる理由、
便秘になる理由を考えてみました。





 

2. コーヒーを飲むと便意を催す理由

まず、食べ物(もしくは飲み物)が胃に入ると、大腸が蠕動運動を
開始し、便を肛門近く(直腸)まで移動させようします。

次に、実際に便が直腸に到達すると、直腸内の圧力が高まり便意を催します。

胃に食べ物が入り、大腸が動きだす反応は、胃結腸反射と呼ばれ、
空腹時ほど顕著に起こりやすい傾向があります。

睡眠中は食事をしませんので、一晩眠っている間に胃の中は空っぽになりますよね。
そうしますと、昼食や夕食と比較して、朝食の方が胃結腸反射が起こりやすい傾向があります。
一般的に、「排便する習慣は朝が良い」とされていますが、これが理由のひとつです。

コーヒーに関しても、朝に飲めば確実に便意を催すが、昼や夜なら不思議と何も起こらない、
という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

【拙・通勤電車でお腹が痛くなる理由
 

3. 胃酸の分泌

さて、コーヒーに含まれるカフェインには、胃酸の分泌を促進する働きがあると考えられています。

胃に入った食べ物は順次胃酸で消化されていくわけですが、早いもので食後10分くらいから、
2~3時間かけて十二指腸へと排出が始まります。この時、胃酸が多く分泌されていると、
胃での滞留時間は短くなり、その分、十二指腸をはじめ内臓の動き全般が慌ただしくなります。

加えて、先に挙げた胃結腸反射の働きがありますので、コーヒーを飲んだと途端に
便意を催しやすくなったとしても生理学上不思議ではありません。

【拙・逆流性食道炎をご存知でしょうか?
 

4. コーヒーを飲むと下痢になる理由

お腹を押える女性
 
ただ、カフェインに関係なく、ストレス等により日頃から胃酸の分泌が多かった場合、
つまり、自律神経のバランスが崩れていると、胃炎が生じている可能性があります。

【拙・自分で出来る自律神経チェック

そうしますと、胃の消化機能は低下してしまいますので、胃酸が多いにも関らず
食べ物がしっかり消化されないまま、胃から排出されてしまう可能性があります。

その場合は、消化不良となり、下痢を起す要因になり得ます。コーヒーを飲むと便意どころか、
下痢になってしまうようなら、そもそもの健康状態を見直す必要がありそうですね。

とはいえ、下痢に関しては、実はコーヒーとは関係なく、ミルクや人工甘味料が
原因になっているケースもあります。面倒ですが、ミルクの有無、コーヒーではなく
缶コーヒーを飲んでみる等、諸条件を変えて色々と試してみるしかありません。

【参考・日本栄養・食糧学会
 

5. コーヒーを飲むと便秘になるか?

コーヒーの成分に含まれるクロロゲン酸(ポリフェノールの一種)は、タンニンと似た
働きをするのですが、そのタンニンは大量に摂取すると便秘を起すことで知られています。

コーヒー豆の種類にもよりますが、クロロゲン酸の含有率は平均すると4~5%、
さらに焙煎すると分解されます。従いまして、普通に考えるなら便秘になる可能性は高くありません。

とはいえ、クロロゲン酸に対する反応にも当然ながら個人差がありますので、
毎日数杯のコーヒーを飲む人なら、便秘の要因になるかもしれませんね。

【拙・寒くなると便秘になる理由
 

6. 水分不足になりやすい

砂漠を歩くラクダ
 
コーヒーに利尿作用があることは広く知られています。コーヒーを飲むと尿意を
催しやすくなる現象は誰もが経験しているのではないでしょうか。

尿意を感じるという事は、膀胱に尿が溜まっている事に他なりませんが、
それはつまり、コーヒーを飲んだ結果として、体内の水分が失われた事を意味します。

排尿すると伴に、その都度水分を補給すれば何の問題もありませんが、
水分の補給を怠ると、慢性的に体内の水分量が不足する可能性があります。

すると身体は、必要な水分を確保するため、より積極的に吸収しようしますので、
大腸に滞留している便が硬くなっても不思議ではありません。

※ 便が硬くなり過ぎると便秘になります

【拙・コーヒーを飲んでも水分補給にならないのか?
 

7. 砂糖は胃腸の活動を抑制する

実は、1/4程度の角砂糖が胃に入るだけで、一時的にせよ胃の動きが停止します。

この現象は糖反射と呼ばれるのですが、胃だけでなく、腸全体の活動が低下する
事が明らかになっています。胃腸の働きが鈍くなると、必然的に便が体内に留まる
時間が長くなりますので、便秘になる可能性は高くなります。

コーヒーを飲む際に、白砂糖を使う習慣がある方なら、便秘の要因になりそうですね。

【拙・食品添加物に含まれるpH調整剤の危険性
 

8. 結論と致しまして

コーヒーの画像
 
これまで述べてきたように、コーヒーには、下痢だけでなく、便秘になる要因があります。
つまり、飲む人の体質や、飲み方(砂糖の有無、ミルクの有無等)によって結果が違ってきます。

そのため、「コーヒーを飲むと下痢になる」、「コーヒーを飲むと便秘になる」と、相反する俗説が
存在しているものと考えられます。

従いまして、コーヒーを飲む際の諸条件を細かく変えつつ、下痢、もしくは便秘になる要因を
見つけ出せれば、気兼ねなくコーヒーを堪能できそうです。

コーヒーを飲む飲まないを抜きにしても、何を摂取すれば、どういう反応が起こるのか
身体の傾向を把握しておくことは、健康を管理する上で有益ですよ。

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2017年5月26日 | カテゴリー:栄養と健康

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