いろんな症状を考えてみる|整体のブログ

痛み止めに対する誤解

怪我をしたサッカー選手
 

1. まずは痛みの原因を把握する

痛みとは、「異常が生じているので身体を動かしてはいけませんよ」という警告です。
なんらかの原因で痛覚が欠損している生物は、すべからく短命であることからも
分かる通り、生命を維持する上で欠かせない感覚(情報)なんですね。

痛みがある時、まずは、痛みを誘発している原因を把握することが肝要です。
原因がはっきりしているのであれば、極力安静にしてやり過ごすのが基本になります。

とはいえ、どうしても頑張らなくてはならない場面があるのは事実で、
そういう場面では、痛み止めが重宝されます。





 

2. 副作用にも色々ある

《毎日新聞》  2017年5月6日  『<鎮痛薬>サッカーW杯選手も陥る「痛み止め」効果の誤解』

(前略) 成人男子選手の69%が非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を服用していたことが分かったのです。NSAIDsとはジクロフェナク、イブプロフェン、ロキソプロフェンやセレコキシブ(それぞれ代表的な商品名はボルタレン、ブルフェン、ロキソニン、セレコックス)などの痛み止めのことです。

(中略)「NSAIDsはその抗炎症作用によって骨の治癒を遅らせ、たんぱく質合成を減少させる。そのうえ、運動後には骨格筋の衛星細胞を阻害する」

 衛星細胞とは、筋肉のもとになり、筋肉の修復に必須であることが分かっている細胞です。つまり、アスリートにとって「いいことは何もない」わけです。(後略)

なかなかに恐ろしいことが書かれてますね。例えば、捻挫をしてしまい痛み止めを
飲んで無理やり試合に参加してしまうと、捻挫を悪化させてしまう可能性が高いです。

痛みが治まったとしても、捻挫が治ったわけではありませんので、
この辺りは、お察しいただけるかと思います。

ところが、痛み止めを服用することによる弊害はそれだけに留まらず、
薬の副作用として怪我の治りは確実に遅くなります。
風邪薬を飲むといつまでも風邪が治らないのと似てますね。

もちろん、スポーツでの怪我に限らず、日常でのぎっくり腰や寝違え等で、
痛み止めを利用する場合も同じことが言えます。

副作用と言えば、発熱したり、発疹がでたりと、なんらかの症状が生じる
イメージが強いですが、治癒が遅れるのもひとつのパターンです。

【拙・風邪をひいても熱を下げない方が早く治る医学的根拠
 

3. 痛み止めとしてのロキソニン

ロキソニンの画像
 
さて、お越しくださるクライアントさんを見ている限りでは、
痛み止めとして、ロキソニンが処方されるケースが多いです。

頭痛や生理痛なんかでも、ロキソニンの処方が目立ちますので、
ロキソニンは利便性が高く幅広く活躍していると言えますね。

反面、ロキソニンは強力な薬ですから、服用すると副作用として
胃の粘膜がダメージを受けやすいという欠点があります。
そのため、内科や婦人科では、セットとして胃薬が処方されます。

ところが、整形外科で痛み止めとしてロキソニンが処方される場合、
胃薬は処方されないケースが少なくありません。

怪我に対する痛み止めですから、あくまでも一時的な処置であって、
「連続して服用する」という前提にないのでしょう。

【拙・ロキソニンの知っておきたい事
 

4. 胃潰瘍に御注意を

ちなみに、ロキソニンを服用する際には、胃薬も一緒に飲まないと
胃の粘膜が破壊され、胃潰瘍を患う確率が上がってしまいます。

※ NSAIDs潰瘍なる言葉があるくらいです

排便時に、便がやたらと黒くなっているようなら、肛門から遠い内臓(胃や小腸)で
出血している可能性が高いため、早めに病院で相談した方が良いですよ。

スポーツをしている人(特に学生さん)は、定期的に試合があるからか、
痛み止めを利用する頻度が高い印象があります。

痛みが消えれば万事OKなのではなく、服用する事によるリスクも
しっかり理解したうえで、上手に利用してくださいな。

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2017年5月12日 | カテゴリー:環境と健康

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