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揉み返し(もみ返し)の原因と治し方


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もみ返しは、良いものなのか悪いものなのか、いろんな説がありますね。
そもそも、「もみ返し」とは何なのかさえ曖昧ですので、相反する主張が生まれるのでしょう。

あえて結論から先に言いますが、もみ返しは決して身体に良いものではなく、
「可能な限り回避するべき対象」です。

そう考える理由と、もみ返しになってしまった時の治し方を以下に述べていきます。




1. 揉み返しとは何だろう?

とりあえず、「もみかえし」を辞書で引いてみました。どこにも載ってません・・・。
ということは、マッサージや整体業界における造語ということになりますね。

さっそく、マッサージ店のサイトをいくつか拝見させて戴いたところ、
「マッサージの刺激が強過ぎたため、筋膜や筋繊維を損傷し炎症が起こっている状態」
という記載が多かったです。そして、その状態は筋肉痛に近いとのこと。

炎症を起しているというのはその通りでしょう。ところが、「炎症の原因は筋肉痛です」
と言ってしまうのは無理がありすぎます。

なぜなら、筋肉痛とは自分自身で身体を動かし、筋肉に負担がかかり過ぎた時に
発生する炎症反応だからです。

普通に考えれば分かりますが、マッサージを受ける際に、力を使うのは受け手ではなく、
施術する側、つまり、セラピストの方ですよね。

セラピストさんが、「張り切ってマッサージをしたから筋肉痛になりました」
ということなら分かります。ですが、横になってマッサージを受けていただけなのに、
「どういうわけだか筋肉痛になりました」なんて理屈にあっていません。

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2. 打撲に似ている


 
それでもマッサージで炎症が起こって痛くなることがあるのは事実でしょうから、
それは、「筋肉痛以外のなにか」ということになります。

確かに痛みはあるものの、傷口はなく、筋肉などの細胞が損傷した
状態を指し示す言葉として、筋肉痛よりもしっくりくる用語があります。

それは打撲です。何かにぶつかったり転倒した時など、外から力が加わったことよって、
身体が損傷を受けることですが、皆さんよくご存知ですよね。

筋肉痛だと、広い範囲に痛みを感じます。例えば、「腕が痛い」とか、
「太ももが痛い」などです。

一方、打撲の特徴として、痛みが生じるのは狭い範囲です。
つまり、マッサージを受けた部分に限定されます。

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3. 筋肉痛と打撲

筋肉痛と打撲の共通点として、炎症が起こることが挙げられます。

逆に異なる点として、筋肉痛は自分で筋肉を動かした結果生じるものですが、
打撲は外部からの力が原因で発生します。

まとめると、以下の通りです。

◆ 筋肉痛  
自分で筋肉に負荷をかけた結果として炎症が発生

◆ 打撲    
外部からの力を受けた結果として炎症が発生

いかがでしょうか。もみ返しのイメージとして、「筋肉痛」と、
「打撲」のどちらが近いでしょうか?

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4. 筋肉痛が原因になるケース


 
ただし、例外もあります。

あなたがマッサージを受けている時に、「ちょっと強すぎる」と苦痛に感じたとしましょう。

この時、外部からの強い圧力によって受けるダメージを最小限に抑えるために、
身体は筋肉を硬くして衝撃に備えます。

日常生活においても、誰かとぶつかりそうになった時など、
無意識のうちに力を入れて、身体を守ろうとしますよね。それと同じです。

マッサージが強すぎる場合は、その旨を伝えて、弱い刺激に変えてもらえば、
解決するのですが、言い出しにくいこともあります。

それで、我慢して受け続けると、翌日には体の至るところが悲鳴をあげます。
このケースでは、自分で力を入れていたことになりますので筋肉痛ですね。

施術する側が、上手く脱力できるように誘導してくれると良いのですが、
中には力で対抗しようとするセラピストさんもいます。

そうしますと、より強く押そうとする施術者と、その強い圧力に耐えようと
筋肉を硬くする受け手との間で、エネルギーがぶつかり合うことになりますので、
さらに悲惨な結果になってしまうわけです。

【拙・脱力が苦手な人に見られる傾向
 

5. もみ返しは良い?悪い?

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それでは、揉み返しが起こるのは、良いのか悪いのかと言えば、施術によって、
身体が損傷しているのですから、基本的に良い事とは言えないでしょう。

強く施術した方が、効率的、かつ短期間で改善できるというケースも確かにあります。

とはいえ、いかなる理由があろうとも、身体に損傷を与える可能性のある行為は、
避けるべきだと考えます。

なぜなら、炎症を起させたということは、本人の同意の有無に関らず、
最悪の場合は、傷害罪に問われる可能性さえある事象だからです。

例えば、整体やマッサージを受けた後に、もみ返しがつらくて病院に駆け込んだとします。
検査の結果、アザや炎症反応が認められ、診断書に記された場合、店舗側は責任を免れません。

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6. みこしダコはなぜできるのか?

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「神輿(みこし)ダコ」という言葉を聞いた事があるでしょうか?

【参考画像・刺激が強いため閲覧注意

お神輿を担ぐ際には、肩に物凄い圧力が加わりますので、当然ながら痛いです。

その痛みを堪えて、お神輿を担ぎ続ける場合、少しでも痛みを軽減させるために、
筋肉は緊張し硬くなります。そこに、お神輿の負荷が加わり続けると炎症が起こります。

この段階で、担ぐのを止めれば、数日後には、ほぼ元の状態に戻りますので、
1年に1度くらいなら、それほど問題にはなりません。

ところが、本格的なお神輿の担ぎ手は、本番に供えて頻繁に練習しているものです。
そうしますと、度重なる強い刺激により該当する部分は変性を起し、元に戻らなくなります。

もちろん、お神輿を担いだ際に加わる圧力と、マッサージによる圧力では、
発生する負荷の強さはまったく違います。そうは言っても、同じ場所に圧力を加えつづけると、
細胞は硬くなっていくものだという事は、把握しておいた方が良いですよ。

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7. もみ返しの治し方

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揉み返しになってから、すぐであれば(翌日、24時間後くらいまで)、
取り急ぎ痛む部分を冷やしましょう。氷や保冷剤をタオルなどで巻いて使います。

損傷した箇所を冷却することにより、血流を低下させ、炎症範囲の拡大を防げるだけでなく、
血流が低下すれば痛みも緩和します。

熱感が治まり痛みが軽減してくれば、冷やすことから一転して今度は患部を温めます。

24時間後~3日後くらいが目安です。細胞組織のダメージ度合いや、
回復力には個人差がありますので、熱感や痛みの変化を見極めつつ判断してください。

血流をあげることによって、酸素や栄養の供給量が上昇し、損傷した組織の
修復を早めることができます。さらに、老廃物の排出が促進され、
代謝も盛んになりますので回復を早める事が可能です。

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8. 痛みが治まらない場合

痛みは日を追うごとに軽減していき、通常、1週間もあれば痛みは解消します。

あまりに痛みが強い場合や、痛みの程度に変化がない場合は、
骨折や靭帯が損傷している可能性も考えられます。

骨にひびが入ったり、圧迫骨折の類だと、案外気が付きにくいものです。
「骨折しているかも」と思ったら、早めに整形外科を受診して下さい。

なお、もみ返しと、好転反応が同列に語られることがありますが、
両者は発生する原因も作用するメカニズムもまったく異なります。

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最終更新日 2017年7月13日


2016年10月1日 | カテゴリー:身体のおはなし

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