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怖すぎる精神保健指定医の不正取得

憂いのある少女
 

1.未成年者への施術が難しい理由

現実問題として未成年のクライアントさんに対する施術は、なかなかに難しいです。

これは、ご本人(未成年者)の意思と、保護者の意思が必ずしも一致していないためで、
ご本人は最初から、施術を望んでいないという場合があります。

逆に、ご本人は通院をつづけたいと希望しても、保護者の方が施術方針に
納得できず、そこで打ち切りというケースが少なくありません。

要するに、ご本人と保護者の両方と意思の疎通を図りながら、目標を設定し、
その都度修正しながら進めることが不可欠になります。

ある程度症状が改善し、最悪の状態を脱すると、両者の間では、
そこから先の目的が得てして違ってくるものです。

例えば、ご本人はゆっくり確実に治していきたいと考えていても、
親御さんは、「普通に過ごせるようになったのだから、今まで通り勉強もできるはず」
とお考えになる方が多いのも事実です。

意思の疎通をはかる対象が単純に複数になるだけではなく、両者が満足、
あるいは納得できる落としどころを模索していく必要がありますので、
施術の難易度は大きく跳ね上がるわけです。

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2.本人が望まない場合

上述しました通り、未成年のクライアントさんに対する施術は大変なのですが、
未成年でなくても同様のケースがあり、不安障害やうつ病の方等がこれに当たります。

本人の意思に反して、連れてこられた場合がそうなのですが、
未成年のクライアントさんと同じ理由で、難易度はかなり高めです。

病気や症状の改善に限られた話ではなく、スポーツにしても、勉強にしても、
本人が望まない方向に変化させていくのは、かなり大変です。

そもそも、それが正しいかどうかさえ、はっきりしないのですから、当然ですよね。





 

3.精神保健指定医ってなに?

ところで、一般的には聞きなれないと思いますが、「精神保健指定医」をご存知でしょうか?

精神科への受診も、当然ながら本人の意思が最大限尊重されるべきなのですが、
自傷、あるいは他害の恐れがある場合等、時には悠長なことを言ってられないケースがあります。
放置したがゆえに、自殺してしまったり、周囲の方を害する行為があっては大変です。

その際に、強制入院が必要かどうかを判断する権限を有するのが精神保健指定医なんですね。

中には、緊急入院が必要だと診断された場合、知事の権限で応急入院指定病院に、
強制的に移送できるというルールまであります。

患者さんの保護や医療が優先されるべきか、あるいは、人権を優先するべきかの
難しい判断を迫られるわけですから、精神保健指定医には自ずと高い倫理観が要求されます。

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4.精神保健指定医の資格を不正取得

新聞の画像
 
以下は、不正によって精神保健指定医の資格を取得していたというニュース。

《産経》  2016年9月2日  『精神指定医、100人が資格不正取得か』

精神疾患の患者の強制入院の要否などを判断する「精神保健指定医」の資格を不正に取得していた疑いがあるとして、厚生労働省が精神科医約100人から聴聞を行っていることが2日、分かった。この中には、相模原市の障害者施設で19人が刺殺された事件で殺人容疑で逮捕された植松聖容疑者(26)の措置入院に関わっていた医師も含まれる。(中略)

精神保健指定医をめぐっては昨年4月、聖マリアンナ医科大病院(川崎市宮前区)で複数の医師が同じ患者の症例を使い回すなど診察していない患者のリポートを提出して不正に資格を取得したことが発覚。厚労省は資格を虚偽申請した11人と指導医12人の計23人の資格を取り消している。(以下省略)

 

5.かなり深刻な事態

不正の疑いがある精神保健指定医が、1人や2人ではなく、なんと100人もいますか。

人権を侵害しかねないデリケートな判断を下すべき立場の精神保健指定医が、
「不正もやむなし」と考えているわけですから、これは恐ろしいことです・・・。

引用記事を読む限りでは、精神保健指定医になる過程で必要なレポートにおいて、
同じ患者さんの症例が使い回されてきた模様です。
それはつまり、レポートの内容を誰もチェックしていなかった事を意味します。

今時は、きっちりした大学であれば、卒業論文でさえネット等の引用ではないかと、
しっかりチェックされ、疑わしい文章が含まれていると改正するよう指導が入る時代です。

精神保健指定医になるためのシステムが、まったく機能していなかったわけですから、
不正を行った医師が、精神保健指定医の資格を剥奪されて終わりにできる話ではないでしょう。

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5.追記

精神保健指定医の不正取得問題に関して、進展があった模様です。

《朝日》  2016年10月26日  『89人資格取り消し 不正取得で厚労省』

(前略) 重い精神疾患の患者を強制的に入院させる措置入院の判断などができる「精神保健指定医」の資格を不正に取得したとして、厚生労働省は26日、過去最多となる医師89人の資格を取り消す行政処分をした。発効は11月9日付。(中略)

 資格を取り消されるのは、審査に必要な症例報告で、自身が診療に十分かかわっていない患者を報告するなどして資格を不正取得した医師49人と、症例報告の内容を十分確認せずに証明を示す署名をした上司の指導医40人。(以下省略)

事件が発覚した際の報道では、100人程度が疑いをもたれていたわけですが、
不正取得により、資格を取り消された医師は49人と半分くらいですね。

さらに、杜撰な審査をした指導医が40人資格を失効していますので、
もしかすると、指導員を含めて不正に関った疑いのある医師が
100人程度という事だったのでしょうか。

なお、引用とは別の同件を扱った記事では、不正に関与した医師の名前、
及び所属する病院まで公表されています。妥当な対処かどうかは、
意見が分かれるところですが、決して軽くない処分かと思われます。

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最終更新日 2016年10月27日


2016年9月5日 | カテゴリー:環境と健康

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