西宮 ながた整体院のブログ

パニック発作時に薬が効き始めるまでの所要時間

錠剤の画像
 

1.向精神薬に対する誤解

間違った情報は論外として、正確な情報であっても、「知っていることなら
決してなんでも書いてよい」というわけではないと考えています。

ブログに書かれた内容によって不利益を被る人が多いのであれば、自重するべきでしょうし、
たとえ利益を得る人の方が多いとしても、一部の人が重大な損害を被る可能性があるなら、
書いて良いものかどうか判断に迷ってしまうものです。

それで、これまでは、パニック発作時における向精神薬に対する誤解については、
あえて書かずにいたのですが、情勢の変化、および諸事情により書いてしまおう、
というのが今回のテーマです。

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2.薬が効き始めるまでの所要時間

いざという時のために、処方された薬を御守り代わりに所持している人は少なくありませんが、
「パニック発作が起こった時に服用してください」と処方される向精神薬は、
実際に効力を発揮するまでに少なくとも、15~30分程度は必要になります。

服用した薬が肝臓で代謝され、血液に入り込むまでには、どうしても、
ある程度の時間がかかりますので、飲めばすぐに発作が治まるなんてことは、
薬剤の作用機序を考えれば、ありえないことがわかります。

薬を飲んで、即座にパニック発作が治まったのであれば、それは向精神薬の効果ではなく、
「飲めば良くなるはず」という心理的な作用、いわゆるプラセボ効果ということになります。

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3.あえて訂正しない理由

当院にお越しくださるパニック障害の方の中にも、「服用すればすぐ落ち着きます」
と仰るクライアントさんはいますが、「いや、それは気のせいですよ」と訂正したりはしません。

パニック障害を患う人にとって、パニック発作が起こってしまった場合に、
発作から免れるすべがある、というのは、極めて重要な事なんですね。

発作時の対処方法が確立していれば、行動範囲も広がるでしょうし、
「問題なく過ごせた」という実績が積み重なれば、予期不安も徐々に軽減していきます。

つまり、例え誤解のうえに成り立った危機回避手段であっても、パニック障害を克服できる
きっかけになり得るわけですから、それなら、あえて間違いを訂正しなくとも良いという考え方です。

【拙・パニック障害を克服するために知っておきたいこと
 

4.予防としての薬剤

ところが、その場合、その方にとって向精神薬が神格化されてしまうのか、
頓服以外の向精神薬の服用にも肯定的になる傾向があります。

パニック障害の症状がまったくでなくなった後でさえ、どういうわけだか、
毎日の服用を止めないケースが目立ちます。

パニック発作が起こらなくなったため、「実は薬が効くまでに15~30分は必要なんですよ」
とお伝えしても、信じていないのか、あるいは関心がないのか反応は薄いです。

状態が安定しているなら、薬をやめる必要はないとお考えになる方は少なくありません。
これは、パニック障害に限らず、頭痛や腹痛の予防として薬を飲んでいる方にも見られる傾向です。

ちなみに、僕が高校生の頃は、通学時の電車内で腹痛になる事が多く、
予防のために、家を出る前には必ず正露丸を飲んでましたので、気持ちは良くわかります。

今思えば、お腹が痛いわけでもないのに、毎朝正露丸を飲むなんてありえない行為ですが、
当時は何の疑問も感じていませんでした。

【拙・医者が薬を飲まないというのは本当か?
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5.悩ましいところです

しぶい顔をする女性
 
パニック障害を患い、向精神薬を服用している中学生や高校生の親御さん等からは、
「依存性を含め向精神薬にリスクがあるなら、もっと早く教えて欲しかった」
とのお叱りを戴く機会も増えました。

向精神薬は、副作用や依存性が危惧され、世界的に廃止する方向に向かっている
事実を踏まえて考えると、「飲めばすぐに効く」というのは、勘違いであることをお伝えした方が
良いのかどうか、本当に悩ましいところですが、現在でもあえて訂正しない方を選択しています。

なお、その手の勘違いを招かないためなのか、どうかは定かではありませんが、
最近では、「即効性はないから、しんどくなりそうな時は早めに飲んでください」
と精神科医から一言添えられて、頓服を出されるクライアントさんが増えてきました。
その辺りの変化を踏まえて、書いても良いかな、と判断した次第です。

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最終更新日 2016年10月5日


2016年7月13日 | カテゴリー:パニック障害の症状

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