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電気を消してお風呂に入るのは健康に良いか?

浴室の画像
 

1.闇風呂は理に適った健康方法

《マイナビ》  2016年4月3日  『電気を消して湯船に浸かる闇風呂が話題に。疲れ目に効果』

電気を消して湯船に浸かる闇風呂が話題に。疲れ目に効果3月24日放送、「直撃LIVE グッディ!」(フジテレビ)では、闇風呂。電気を消して湯船につかる闇風呂が話題になっている。きっかけはツイッター。目への負担がない状態で身体が温まるので、疲れが取れて目の奥のコリまでほぐれていくというつぶやきで、2万人に拡散され大評判となった。(以下省略)

ヒトは仕事なり、勉強なり活動する際には、必ず自律神経の交感神経が緊張し、
逆に休息をとる時になれば、副交感神経が優位になります。

それで、ヒトは基本的に視覚情報に頼って活動する生き物ですから、
目を閉じるだけでも、交感神経の緊張は緩和するものです。

そういうわけで、お風呂に入る際に、浴室の明かりを消せば強制的に、
目から入ってくる情報が遮断されますので、自ずと脳の活動が低下します。

従いまして、闇風呂は理に適った健康方法と言えなくもありません。





 

2.浴室における死亡事故

電気を消しての入浴は、特に準備しなくてはならない設備や小道具もなく、
その気になりさえすれば、直ぐにでも始めることができます。

それなら、自律神経失調症やパニック症を患っていなくとも、
なにかとストレスが多く、疲労しがちな現代社会ですから、
積極的に取り入れたいリラックス方法かと言えば少し微妙です。

日本社会において、毎年多くの方が交通事故で亡くなっている事は、
周知の事実ですが、実は浴室で死亡してしまう人の方が多かったりします。

日本法医学により公表された、「浴槽内死亡事例の調査」によりますと、
浴室における死亡事故の主な要因は、以下の通りです。

① 虚血性心疾患
② 脳血管障害
③ 溺死
 

3.お風呂に入ると眠くなる

入浴で鼻が通る
 
虚血性心疾患と脳血管障害に関しては、好ましくない生活習慣を重ね、
血管や血液の状態が不良であったり、年齢にも左右されますので、
電気を消して入浴する事との因果関係は殆どありません。

ところが、溺死に関しては、事故の発生率を確実に高めてしまいます。
浴室の明かりを消さずに普通に入浴しても、急速に身体が暖められ、
結果として血管は拡張し、脳へ供給される血液流も低下します。

脳への血流が低下するという事は、眠気を感じやすくなるという事です。
つまり、普段の入浴でさえ眠くなってしまう環境なんですね。

だからこそ、浴室における死亡事故の主な要因として、
「溺死」が名を連ねているわけです。

【拙・知っておきたい入浴と自律神経の関係
 

4.くれぐれもご注意ください

ただでさえ眠ってしまいやすい環境下で、電気を消して視覚情報を遮断すれば、
眠気を誘発する確率はさらに高くなってしまいます。

闇風呂は、副交感神経をより優位にできる合理的な方法ではありますが、
それに伴い、浴室のでの死亡事故の発生率まで高めてしまうという
側面がある事も把握しておく必要がありそうです。

それなら、脱衣所の電気を点けたままにして、浴室に明かりが届くようにしておく、
あるいは、浴槽に浸かっている時に数秒間だけ目を閉じる等に留めておくのが良いでしょう。

それでも、「電気を消して入浴してみよう」とお考えの方は、くれぐれもご注意ください。

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最終更新日 2017年6月7日


2016年4月8日 | カテゴリー:環境と健康

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