西宮 ながた整体院のブログ

長時間睡眠は怠けなのか?

日常生活での目覚まし時計
 

1. 健康を維持するために睡眠は欠かせない

一晩に必要な睡眠時間には個人差があります。「3時間程度眠っただけで充分」
という方もいれば、「できれば10時間は眠りたい」という方もいらっしゃいますね。

健康を維持する上で、睡眠は間違いなく欠かせない重要な要素です。
結果として、睡眠がもたらす役割、あるいは身体に及ぼす影響にもいろんな説があり、
その中に、「睡眠中にその日の出来事を整理し記憶を定着させる」という説があります。

勉強や仕事で、「これは覚えておかなくては!」と、暗記する対象になったもの以外に、
何気なく普通に過ごしているだけでも膨大な量の情報が脳に流れ込んでいます。





 

2. 睡眠と記憶の関係

例えば、何気なくテレビを観ていると内容が頭に入っていないことがあります。

ところが、関心のない番組で聞き流しているつもりでも情報として、
しっかりと脳に送られています。そして不要な情報だと判断されて思い出せない、
つまり意識できないというだけで、潜在意識には断片的な情報が残されています。

関連する何かがきっかけとなって、「どこかで聞いたことあるな・・・」という経験を
したことがある方も多いと思いますが、それが無意識下に残された情報ですね。

睡眠は情報を整理し、不要な情報は忘却、必要な情報は長期記憶に固定するための
働きをしているという理論です(主にREM睡眠時に記憶が整理されると言われています)。

土地柄か、中学受験を目指す小学生のクライアントさんがお越しくださるのですが、
朝起きてもなんとなくだるいなど、睡眠の質が良くない、あるいは不足している児童は、
その間の勉強の成果がイマイチになってしまうという傾向があります。

受験に向けて、しっかり記憶するためには、やっぱり睡眠が欠かせないのでしょう。
一方で、不要な情報であっても頭から離れないため苦しんでいる方もいます。

【拙・目覚ましが鳴る前に目が覚めるのは病気の前兆?
 

3. 忘れられない苦悩

本を瞬間記憶するイメージ画像
 
以前に物事を忘れられなくてつらい、というクライアントさんに出会ったことがあります。
いわゆる、瞬間記憶能力と呼ばれる類のものです。

そのクライアントさんは、常に目線を下に落として会話をしていました。理由を尋ねてみると、
他人の顔をみてしまうと記憶に残ってしまうため極力みないようにしているのだとか。

施術後に雑談していたのですが、遠方の方でしたので、電車の時間は大丈夫なのか尋ねると、
目を閉じて数秒してから、「○○時○○分発なのでまだ大丈夫です」と仰いました。
ちょうど普通の人が、時刻表取り出してから確認するような感じですね。

大抵の人は、覚えておくために苦心しますが、逆もまた苦しい思いをするわけです。
様々な情報が洪水のように押し寄せてくる現代社会において、必要のない情報は、
すみやかに忘れてしまわないと、脳がパンクしてしまいますよね。

従いまして、必要な情報と不要な情報を取捨選択するためにも、睡眠は欠かせないわけです。

【拙・メモをとると記憶力は低下してしまうのか?
 

4. 自律神経が乱れがちな人の睡眠時間

さて、当院には、自律神経失調症やパニック障害を改善する目的でお越しくださる
クライアントさんが多いのですが、その方たちは長めの睡眠を必要とする傾向があります。

クライアントさんご自身は、「周りの人と同じ事をしているだけなのに疲れてしまう・・・」
と、家族や友人よりも長めの睡眠時間が必要なことを気にしている方が多いです。

自律神経失調症やパニック障害を患う方は、なぜ長時間眠らないと疲れてしまうのでしょうか?

睡眠は身体の疲労を取く、いわゆる自然治癒に欠かせない時間でもありますが、
あえてそこは考慮せずに、記憶の整理に不可欠な時間という点から考えてみます。

【拙・自分で出来るパニック障害チェック
 

5. 無意識に行動することの意味

同じ家に居住し、通勤や通学で利用する駅も同じであれば、必然的に駅までの道中も
殆ど同じ経路になります。ところが、自宅から駅へ行く段階で自律神経が乱れがちな人と、
そうではない人との間には差があります。

何度も繰り返し通った道であれば、他の事を考えていても無事に駅に着いてしまうものです。
気がついたら、知らない場所に来てしまっていた、なんてことはまずあり得ませんよね。

そして、道中での出来事、例えば何人とすれ違って、どんなクルマが走っていた等、
普段とさしたる変化がなければ殆ど覚えていないものです。

駅に行くという行動は何度も通ってきた道ですから、「それほど周囲に注意しなくても大丈夫」
と脳が判断し、無意識下で行動しているわけですね。

集中力を高めなくとも、無意識に任せておけば駅にたどり着くのですから、
当然ながら脳に生じる負担は減り、疲労しにくいということです。

ただし、普段は見かけない怪しい人がいたり、派手なクルマが止まっていると記憶に残ります。
道中で事故現場を見かけたり、イレギュラーなことが起これば覚えているわけです。

その場合、自分に関係のない事故や事件であっても、なんとなくいつもより疲れてしまいますが、
それは、注意が必要な状況であると脳が判断し、集中力を高めたことによる疲労です。

【拙・大人になると時間が早く経つ理由
【拙・嫌な予感を信用しても良い理由
 

6. しっかり観察する人は疲労しやすい

時計と書籍
 
一方、自律神経失調症やパニック障害を患う方は、普段と同じにみえる道中であっても、
いろんなことを覚えている可能性が高いです。それこそ、すれ違った人の性別から外見、
走っていたクルマの色や種類に至るまでしっかり記憶している傾向があります。

この差はどこから来るのかと言えば、注視するレベルが違うからです。
自律神経のバランスを崩してしまう人は、詳細まで観察しているということになり、
結果として、普通の人よりもいろんなことを覚えているわけです。

つまり、駅まで同じ道中でありながらも、より多くの情報を得ていることを意味します。
これは道中に限られた話ではなく、電車の中や職場であっても同様に、
普通の人なら気に留めないところまで、しっかりと注視している確率が高いです。

1日を過ごした中で、よりたくさんの情報に触れた人ほど、それに比例して、
記憶を整理するために必要になる睡眠時間が長くなることは上述した通りです。

従いまして、周りの人よりも睡眠時間が長いからといって、気にする必要はありません。
適正な睡眠時間は人によって違うものですから、無理に削ってしまうと、
体調を崩してしまいかねません。しっかり眠って健康を維持して下さいね。

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最終更新日 2016年8月23日


2015年10月4日 | カテゴリー:睡眠の質を上げる方法

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