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自転車と歩行者がぶつかる事故

自転車横断帯の画像
 

1. 自転車の微妙な立ち位置

スマートフォンの普及によって接触事故が相次ぎ、歩きスマホが社会問題となっていますが、
人同士ではなく、自転車とぶつかってしまった場合、実はけっこう面倒なことになります。
決して他人事では済まされないので、あれこれと考えてみました。

《産経新聞》  2015年5月28日  『道交法6月改正 自転車、スマホのながら運転で罰金も』

スマートフォンを使いながら自転車で高校に登校していたら、講習に呼び出された-。6月以降、こんな事態が起きるかもしれない。道交法改正で義務付けられる講習の対象となる運転行為には「携帯電話を使用しながら」や「ブレーキのない自転車」も含まれており、注意が必要だ。厳罰化の背景には、自転車が加害者となる事故の社会問題化がある。「自転車だから」という軽い気持ちの違反運転は許されない。(以下省略)

自転車への厳罰化は日常生活において自動車、自転車、歩行と利用している比重によって、
賛否が大きく分かれそうですね。

焦点になっている自転車ですが、現状では位置づけが曖昧にされたままになっています。
例えば、信号なんかでも、歩行者用の信号に従うのか、車両用の信号に従うのか、
正確に理解している人の方が恐らくは少ないでしょう。

横断歩道のすぐそばに、自転車横断帯が設けられていることがあるのですが、
これも混乱を招く元でしょう。歩道と一緒に設置されていることから考えれば、
歩行者用の信号に従うことが前提なのでしょうし、そうではなくて、
自転車を降りて信号を渡る人用だと言うのなら、そもそも歩道と分ける必要がありません。

数年前から場所によっては、自転車横断帯の撤去が始まっているそうですが、
その辺りも今後どうしていきたいのか、ものすごく曖昧で分かりにくいです。

【拙・自転車での傘差しはNG
 

2. 道路交通法を把握しておこう

これまでは自転車にまつわるルールが曖昧、もしくは認知されていなかったため、
けっこうなスピードで当たり前のように歩道を走行する自転車が後を絶たないわけです。

下手をすれば道路の右側を走行していたり、さらに酷い場合は、
ベルを鳴らして歩行者をどけようとする自転車までいたりします。

ちなみに、自転車での右側通行も、歩行者に向けてベルを鳴らすのも道路交通法で禁止されています。
通行人や他の自転車とぶつかって、警察が介入する事態になってしまうと、同情の余地もなく、
圧倒的に不利ですので、これを機に道路交通法のルールに従って自転車に乗ることをお奨めしておきます。

道路交通法を把握していない状態で自転車に乗っている人が少なくありません。
道路交通法で定められた自転車の乗り方を無視して、右側通行してみたり、歩道を走行したところで、
これまでは事実上お咎めなしでしたから、ルールを把握する機会さえなかったわけです。

自転車で歩道を走行すると、歩行者から疎まれ、車道を走ると今度はクルマから嫌われ、
それならどうすれば良いのか?という状態でしたから、自転車を利用している人にとっては、
気の毒な面が多々ありました。

車道を歩いていれば、クルマの運転手に怒鳴られます。自動車やバイクが歩道を走ろうものなら、
明らかに問題のある行為ですから批難は免れません。自転車だけが微妙な立ち位置なんですね。

車道と歩道を走る自転車
 

3. 自転車の事故は軽視されがちですが・・・

自動車で接触事故が起きると、歩行者の怪我が軽度であろうとなかろうと、普通は警察を呼びます。
加害者になってしまいがちな自動車側にとっても、後々難癖をつけられると面倒ですから、
その場で警察を介入させて事実関係を明確にしておいた方が安心だからです。

ところが、自転車と歩行者が接触した場合、警察を呼ぶどころか、ろくに状況確認さえせずに
自転車がそのまま走り去ってしまうケースも珍しくありません。

歩行者側も、「運が悪かった」程度に考えて、泣き寝入りしてしまうことの方が多いです。
自動車相手の場合だとひき逃げ事件になってしまいますから、まずありえませんよね。

ですが実際には、歩行者が接触事故に遭った際の対象が自動車ではなく自転車相手であっても、
この辺りのルールに変わりはなく、自転車がそのまま去ってしまうと、救護義務違反、
事故報告義務違反に問われることになります。要するにひき逃げです。

歩行者と自転車の接触事故は、なんとなく、「お互いさま」という風潮がありますが、
実際にはそんなことはなく、歩行者側に落ち度がありそうな場合でさえ、いざ裁判になれば、
「自転車は歩行者と比べれば危険な乗り物であり、自転車運転者が気を付けるべき」
という前提の元に話が進められていきます。

例えば、歩きながらスマホをしている人の数は確実に増加していますが、
歩きスマホの人たちは、周囲が避けてくれるだろうという前提で歩いている傾向があります。

歩きスマホの人は、明らかに前方不注意なのですが、自転車とぶつかって実際に怪我を負うと、
自転車側も前方不注意を追及される可能性が極めて高いということです。

ぶつかった場所が歩道で、なおかつ自転車が右側を走行していたりすると、
残念ながら自転車側が圧倒的不利になりますね。
 

4. 歩行者に怪我をさせてしまうとこんなに大変

自転車は免許も必要なく気軽に乗れますが、歩行者と事故を起こしてしまうと
自動車なみの損害賠償責任を負うことがあり、さらには刑事罰にも問われることさえあります。

本格的なロードバイクに乗っている方なら、保険にも加入しているでしょうが、
普通の自転車であれば、保険に加入している人はまだまだ少数派でしょう。

ちなみに、兵庫県では全国に先駆けて自転車保険の加入を条例にて定めました。
(2015年4月1日施行、10月1日より義務化)

そうしますと、被害者に対して治療費を自腹で支払う事以外に方法がありませんので、
よくよく考えてみるとかなり大きなリスクを背負っていることになります。

常識のある大人であればまだしも、子供の頃は悪意がなくても無茶な乗り方をするものですが、
子供が歩行者に怪我を負わせてしまった場合、子供だからといって責任は免れません。

自転車を利用するしないに関らず、自分が加害者に、あるいは被害者になる可能性は
ゼロではありません。クルマと比較して軽くみられているぶんだけ、実際には自転車事故に
巻き込まれる確率の方が高いかもしれませんね。

それなら、道路交通法をはじめ自転車にまつわるルールや厳罰を
明確にしたうえで、社会に広く認知された方が安心だろうと思う次第です。
 
自転車が歩行者にぶるかる画像

5. 追記

《産経新聞》 2015年6月11日  『自転車と衝突、2時間後に女性死亡 大学生「イヤホンして運転」と説明』

千葉市稲毛区の県道で10日夜、同区の男子大学生(19)の自転車が横断歩道を渡っていた東京都内の女性(77)にぶつかる事故があった。女性は約2時間後に死亡しており、県警千葉西署が死因を調べている。

 同署の調べに、大学生は「イヤホンで音楽を聴きながら下を向いて運転していた」と話しているという。同署によると、事故は10日午後7時10分ごろ、稲毛区小仲台で発生。自転車側が赤信号だったとの目撃情報がある。大学生も顔面打撲の軽いけがをした。
女性は千葉市内に住む娘を訪ねた後、都内の自宅に帰る途中だった。

「下を向いて運転していた」とありますから、おそらく自転車に乗りながらスマホでもしていたのでしょう。
亡くなられた女性は本当にお気の毒です。ご遺族の方も遣り切れない思いでしょうね・・・。

ただ、加害者になってしまった大学生にも、考え方によっては気の毒な面があります。
損害補償も高額になるでしょうから、自転車保険に加入していなければかなり厳しい状況です。

自転車は身近なものであるがゆえに、接触事故に関しても軽く考えられる傾向があります。
クルマなり、バイクの免許を所有していれば、免許を取得する際に自転車事故についても、
学ぶ機会がありますが、小中学生であれば機会さえないわけです。

そうしますと、実際に事故を起こしてから、事の重大性に気付かされるはめになってしまいます。
やはり道路交通法をはじめ、自転車に関するルールを社会全体で認知する必要がありそうですね。

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最終更新日 2016年4月29日


2015年6月2日 | カテゴリー:環境と健康

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