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ぬいぐるみを捨てられないのは何故なのか?

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1. 日本人は信仰心がない?

「日本人は信仰心がない」という話をよく耳にします。宗教に関心を持っている人は
少数派ですから、大半の日本人は無宗教に思えてしまうのでしょうね。

実際には殆どの人が、何らかの宗派に属しているもので、身内で誰かが亡くなったりすると、
その宗派の慣習に従って葬儀を進めます。

自分が属している宗派を把握していないわけですから、諸外国の人からみると、
奇妙な民族に映る、そういう事かと思われます。

ところが、実際に日本人は信仰心がないのかと言えば、それは誤解でしょう。

例えば、あなたは道端で見かけるお地蔵さんを破壊できるでしょうか?
殆どの日本人には無理ですよね。まず出来ません。





 

2. ぬいぐるみを捨てられない理由

お地蔵さんや仏像どころか、ぬいぐるみや人形だって、邪険に扱うのは気が引けます。
なんらかの事情で、手放す必要が生じた時には、どう対処すればよいのか
困ってしまいますよね。気後れせずに、粗大ゴミとして出せる人は少数派でしょう。

長年愛用した家具や家電製品でさえ、廃棄する段階になると、
しんみりしてしまいます。「全ての物に魂が宿る」という考え方をすれば、
慣れ親しんだ物に愛着を持つのは当然ですよね。

まして、ぬいぐるみや人形ともなれば、どうしても感情移入が強くなり、
単なるモノとして捨てることが難しくなります。

つまり、「可哀相」という感情の他に、呪われたり、祟られることに対する
不安や畏れも生じて、なかなか捨てられなくなるわけです。

この辺りの深層心理は、神道、あるいは八百万の神という概念が、
広く日本人に根付いていることの証と言えるでしょう。

日本は現存する国家として、2位以下を大きく引き離し、2000年を超える
世界最長の歴史を誇ります。ぬいぐるみを捨てられないのも、
その中で廃れることなく残されてきた価値観のひとつなのです。

廃品回収のトラックの荷台に、大きなクマのぬいぐるみが鎮座して、
運ばれて行くのを見た事があるのですが、かなり切ないです。
心なしか、ぬいぐるみの瞳が悲しげに見えてしまうのですよ・・・。

大多数の日本人からすると、できれば見たくない光景ですよね。
だからこそ、ぬいぐるみや人形を供養してくれる神社が存在するわけです。

【拙・火葬場で納骨する喉仏の正体
 

3. 実は信心深い日本人

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というわけで、「日本人は信仰心がない」というのは誤解です。
むしろ、世界的にみても、実は信心深い民族なのではなかろうか。

とはいえ、大東亜戦争の敗戦によって、神道は国家からの保護がなくなり、
独立運営を余儀なくされました。神社の収入源は、お賽銭をはじめとして、
御守りや御札の販売、加持祈祷等になりますが、自ずと限界はあります。
戦前と比較すると、国民への影響力が低下し、信仰心も薄れつつあるのは事実でしょう。

ちなみに、某宗教(書いても問題ないと思いますが一応伏せておきます)に
信心深いクライアントさんに、「お地蔵さんを破壊できるか?」と尋ねたところ、
「犯罪になるので壊したりしませんが、どうしても必要ならやります」とのこと。

普段はものすごく温厚な方なのですが、躊躇なく答えてくださいました。
偶像崇拝を禁止している宗教ですから、当然と言えば当然ですが正直驚きました。
いや、だってね、お地蔵さんですよ?僕ならどれだけ頼まれても無理です。

【拙・夏に怪談や怖い話をする理由
 

4. USJのお化け屋敷

さて、ご存知の方も多いと思いますが、ここ数日USJが物議を醸しています。

《時事通信》  2016年10月18日  『USJなどに抗議―日本人形協会』

 日本人形の生産者や小売業者でつくる日本人形協会は18日、テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」を運営するユー・エス・ジェイ(大阪市)と淡島神社(和歌山市)に、日本人形をお化け屋敷などで展示しないよう求める抗議文を送付したと発表した。

 USJは9月10日からハロウィーン期間限定のアトラクションとして、お化け屋敷「祟(TATARI)~生き人形の呪い~」を開催。施設内には、人形供養で有名な淡島神社から貸し出された数百体の日本人形が陳列されている。

 抗議文は「日本人形を恐怖の対象として扱っており、イメージを著しく損ねている。供養を目的に神社に奉納された人形を転用するのも問題がある」としている。

 これに対し、USJは「抗議文の指摘は法的な根拠に基づいたものではなく、アトラクションは予定通り続ける。ただ、貴重な意見として参考にしたい」とコメントしている。 

アトラクションに、人形供養で有名な淡嶋神社から借りた人形を使用していたため、
日本人形協会から抗議を受けたことが、騒動の発端になった模様です。
 

5. 人形の供養

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実はこの件、オープン当初にも、「いくらなんでもやり過ぎではないか?」、
「供養されている人形なのに不謹慎だ」と話題になりました。

本来なら神社で供養されているはずの人形が、お化け屋敷で使用されると、
標準的な日本人なら、さすがに引いてしまうでしょうね。
僕も最初の印象は、「それはやったらいかんでしょ」でしたから。

ところが、淡嶋神社の言い分を聞くと一転して、「そういうのも、ありかな」に変りました。
その際の談話が、「人形はたくさんの人に遊んでもらった方が供養になる」といった内容でした。

もっとも、訪れた人に怖がられるのと、遊んでもらうのは同じ事なのかどうか、
疑問が残るところではありますが、長年に渡ってたくさんの人形を供養してきた
淡嶋神社が、そう言うのであれば、おそらく正しいのでしょう。

つまり、USJ、淡嶋神社は、Win-Winということになりますので、
なかなかに優れた企画かと思われます。

【拙・本当に日本人は控えめで我慢強い?
 

6. 日本人の価値観

そうしますと、後は訪れる人がどう解釈するかが、争点になるわけですが、
上述しましたとおり、日本人は意外と信仰深い一面を持っています。

特に呪いや祟りには、事のほか敏感ですから、このアトラクションが
評価されるかどうか微妙でしょう。

ちなみに、USJは、『抗議文の指摘は法的な根拠に基づいたものではなく、
アトラクションは予定通り続ける。ただ、貴重な意見として参考にしたい』
との談話を発表したそうですが、いかにも外資系らしいクレーム対応です。

これは、「道義上問題があるかもしれないが、法律的には問題ない」と主張
しているわけですが、一般的な日本人には、受け入れられないでしょう。

日本社会では、たとえルールに定められていなくても、「やってはいけない」
ことがあって、道徳心、あるいは、マナーと呼ばれてます。
これも神道が日本人の心に根付いているからこその価値観なのでしょうね。

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最終更新日 2016年11月4日

2016年10月22日 | カテゴリー:心理学

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