いろんな症状を考えてみる|整体のブログ

もみ返しの原因と対処法

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もみ返しは、良いものなのか悪いものなのか、意外と色んな説がありますね。
そもそも、「もみ返し」の定義自体が曖昧ですので、相反する主張が生まれるのでしょう。

定義や条件に左右されるとはいえ、結論から言ってしまうと、もみ返しは
決して身体に良いものではなく、「可能な限り回避するべき対象」です。

01.クライアントさんからの電話

定期的なご利用ではありませんが、長年利用してくださっているクライアントさんから、
「今から予約取れます?」と、お電話を戴いたのですが、ご希望の時間帯に添えず、
ご案内できないことがありました。

残念ですが、完全予約制を採用している以上は、やむを得ません(言い訳ですけど)。
ご贔屓にしてくださっているクライアントさんの中には、「5分でも待つのはイヤ」と、
仰る方が少なくないのです・・・。

それで、翌日の朝に、上記のご案内できなかったクライアントさんから、
「他店に行ったら、揉み返しが酷くて動けないんだけど、お昼にお願いできません?」
とのお電話を戴きました。

ちなみに、13~15時は、緊急対応用に時間を充てていますので、
原則として事前に予約で埋めてしまうことはありません。

状況を伺ってみると、他店さんの施術に不備がある可能性は低く、
クライアントさんが訴える揉み返しは、妥当な結果であると判断し、
自宅でゆっくり過ごすようお伝えしました。

マッサージや指圧を受けた際に起こる現象だと認識していましたので、
あまり関心がなかったのですが、良い機会なので、あれこれ考えてみました。





 

02.揉み返しとは何だろう?

とりあえず、「もみかえし」を辞書で引いてみた。どこにも載ってません・・・。
ということは、マッサージ、指圧業界における造語ということになりそうです。

さっそく、マッサージ店のサイトをいくつか拝見させて戴いたところ、
統一された定義はないようで、店舗によって解釈が異なる模様です。

代表的な解釈として、「マッサージの刺激が強過ぎたため、筋膜や筋繊維を
損傷し炎症が起こっている状態」という記載が多かったです。
そして、その状態は筋肉痛に近いとのこと。

炎症を起しているところまでは、特に異論ありませんが、筋肉痛となると、
どうでしょうね。ちょっと意外でした。少し長くなってしまいそうですが、
そもそも筋肉痛とは、いったいなんなのかから考えてみます。

【拙・痛みを感じやすいと良くない?
 

03.遅発性筋肉痛

筋肉痛のメカニズムは、未だにはっきりしていません。以下の記述は、
「現在はそう考えられている」という説であることを予め申し添えておきます。

まず筋肉痛は、「即発性筋肉痛」と、「遅発性筋肉痛」に大別されます。
即発性筋肉痛は、トレーニングしている最中や、直後から発生し、数時間で痛みは解消します。
一方の遅発性筋肉痛は、トレーニングを終えて、数時間後、もしくは、数日後に発生する痛みです。

揉み返し≒筋肉痛という説においては、明らかに後者ということになりますので、
この記事内では、これより以下、遅発性筋肉痛のことを筋肉痛と記載します。

筋肉とは、筋線維と呼ばれる組織が束になったもので、さらに束になった筋線維を
筋膜が覆っています。ちなみに筋膜とは薄い膜なのですが、解剖実習で実際に見ると、
お肉が少し曇ったサランラップで綺麗に包み込まれたような感じでした。
 

04.筋肉痛が起こる仕組み

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筋線維自体に痛覚はありませんので、激しい運動を行い筋線維がダメージを受けても
痛みは感じません。筋肉痛において、痛み刺激の情報を受け取っているのは、
筋線維を包み込んでいる筋膜なんですね。

それで、筋トレや全力ダッシュ等の激しい運動を行うと、筋線維が損傷します。
すると、損傷した筋線維を修復するために、白血球が集まり炎症が起こるのですが、
その際に、プロスタグランジンやブラジキニンと呼ばれる発痛物質が放出されます。

つまり、損傷した組織が徐々に修復される過程において痛みを感じるため、
筋肉痛は運動してから、翌日、もしくは数日後にピークを迎えるわけです。

なお、「歳を取るにつれて筋肉痛が来るのが遅くなっていく」という説がありますが、
今のところ医学的な根拠は見つかっていません。
 

05.自動運動と他動運動

さて、筋肉とは骨と骨を繋いでいて、収縮させることにより関節が曲がります。
歩いたり、走ったりといった動作は、大小様々な筋肉による複合運動なんですね。

筋力トレーニングや、ランニング、あるいは力作業などの運動によって筋肉痛が発生した場合は、
作業内容によって使用した筋肉に満遍なく負荷が掛かり損傷します。そして、修復される過程に
おいて筋肉が強化されるのですが、それは、特定の動作に特化して筋肉が育った状態と言えます。

例えば、テニスをした後に筋肉痛が発生すると、痛みが引いた(筋肉が強化された)後には、
以前よりも、ラケットを力強く効率的に振り抜く動作が可能になります。

ここで留意したいのが、筋肉痛が起こるのは自分の意思により身体を動かした
(自動運動)時です。一方、施術により身体を動かされる場合(他動運動)は、
基本的に自分の筋肉を殆ど使用しませんので筋肉痛は起こりません。
 

06.使わなければ筋力は低下する

仮に外部の力によって、筋肉痛が発生(可能かどうかはわかりません)した場合、
本人は筋肉を使用していないのですから、歪な形で損傷、および強化されてしまうことになります。

病気や怪我で入院してしまうと、寝込んでいた期間に比例して、筋力は低下するものですよね。
運動をしなくとも、筋肉はエネルギーを消費しつづけることは周知の事実です。

いわゆる基礎代謝ですが、使わない筋肉であれば、エネルギーの消費がもったいないので、
現状の生活に必要な筋力レベルに低下させようとする身体機能です。

若者であれば、筋力が低下してしまっても、比較的短い期間で元の生活に必要な筋力を
取り戻すことも可能です。ところが、高齢者だとそうはいきません。

【拙・夏になると足がだるくなるのは何故なのか?
 

07.リハビリが不要になる?

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入院生活がきっかけで、筋力の低下を招き、背骨が曲がってしまったという話を耳にしますが、
そのまま、元の状態に戻らないケースも多く、かなり深刻な問題です。
「歳をとってから入院すると一気に老けこんでしまう」といわれる所以ですね。

また、出産直後の女性も、長らく使用していなかった筋肉が回復するまでのあいだ、
どうしても楽な姿勢をとってしまいがちで、これが骨盤が歪む原因になっています。

病気にしても、出産にしても、長期間入院してしまうと、元の生活に戻るためには、
リハビリ、つまり自動運動はどうしても欠かせないわけです。

仮に、施術によって思い通りに筋肉痛を起こすことができるのであれば、
つらいリハビリをしなくとも、この手の問題を解決できてしまうことになります。

【拙・整体で身長を伸ばすことは可能か?
 

08.筋肉痛ではなく打撲に近い

従いまして、施術が原因で筋肉痛が発生することは、生理学上まずありえません。

それでもマッサージで炎症が起こって痛くなることがあるのは事実でしょうから、
それは「筋肉痛以外のなにか」ということになります。

確かに痛みはあるものの、傷口はなく、軟部組織が損傷した状態であれば、
筋肉痛よりも打撲と呼んだ方がしっくりきます。打撲とは、ものにぶつかったり、
転倒した時など、体外から力が加わったことよって生じる身体の損傷を指します。

筋肉痛と打撲の共通点として、炎症が起こることが挙げられます。
逆に異なる点として、筋肉痛は自分で筋肉を動かした結果生じるものですが、
打撲は外部からの力が原因で発生します。

上記を踏まえて考えた場合、あえて揉み返しを、筋肉痛か打撲でという言葉で
表現するのであれば、どう考えても打撲に近いことがお分かり戴けると思います。
 

09.もみ返しは良い?悪い?

それでは、揉み返しが起こるのは、良いのか悪いのかと言えば、施術によって、
身体が損傷しているのですから、基本的に良い事とは言えないでしょう。

強く施術した方が、効率的、かつ短期間で改善できるというケースも確かにあります。
施術の方針も技術も、セラピストによって千差万別ですから、可能な限りポリシーは尊重したいところです。
とはいえ、いかなる理由があろうとも、顧客に損傷を与える可能性のある行為は避けるべきだと考えます。

なぜなら、炎症を起させたということは、本人の同意の有無に関らず、
最悪の場合は、傷害罪に問われる可能性さえある事象だからです。

例えば、整体やマッサージを受けた後に、もみ返しがつらくて病院に駆け込んだとします。
検査の結果、アザや炎症反応が認められ、診断書に記された場合、店舗側は責任を免れないでしょう。

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10.クライアントさんとの電話

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さて、冒頭でご紹介したクライアントさんに生じた揉み返しは妥当である、
と書きましたが、揉み返しと呼ばれる症状の中には、施術者側ではなく、
受ける側に問題があるケースも存在します。

お電話を戴いた際のやり取りは、以下のような感じでした。

僕   「どんな感じの施術を受けました?」
Kさん 「マッサージを受けたのですが、痛すぎたので弱くしてもらえるようにお願いしました」
僕   「それでどうなりました?」
Kさん 「弱くしてくれました」
僕   「その後、ずっとですか?」
Kさん 「はい。その後は痛く感じることはなかったです」
Kさん 「ただ、『もっと力を抜いてください』と何度も言われましたけど・・・」
 

11.筋肉を硬くして圧力に備える

ここで分かることは、最初の負う押圧が強すぎて、クライアントさんが
痛みに耐えるために、自ら身体を緊張させていることです。

外部から強い圧力が加わることが予想される時、ダメージを最小限に抑えるために、
身体は筋肉を硬くして圧力に備えようとします。

これは、整体やマッサージを受ける際に限られたことではなく、球技や格闘技をはじめ、
日常生活においても、衝撃が来ると予想できる場合は、筋肉を緊張させた状態を維持します。

例えば、犬や猫を飼っている家庭なら、経験済みの方もいらっしゃるかと思いますが、
自分が寝転んでいる時に犬や猫が上に乗ってくることがあります。

小型犬や猫であれば、それほど重いわけではありませんので苦痛にはなりません。
ところが、自分が眠っている時、唐突に乗られるとどうでしょう?
さすがに、怪我をするほどではありませんが、けっこう痛いですよね。

予め衝撃が来ると分かっている場合と、不意打ちを受ける場合では、
身体が受けるダメージがまったく違ってきます。
 

12.脱力できないと筋肉痛になりうる

マッサージによって、例え強い力でなくても、受ける側が痛みを感じた場合は、
身体を守るために、筋肉は硬く緊張するものです。
ヒトであるがゆえの生理反応ですから、必ず誰もがそうなります。

ご紹介したクライアントさんの場合は、刺激が強過ぎたため、すぐに痛みがある旨を伝え、
施術者も要望に応えて、痛みを感じさせない押圧に変更しています。

慎重な方だと、それでも緊張が解けない場合があるのですが、施術を受けている間は、
継続して力が入ったままという事になります。つまり、このケースの揉み返しは、
筋力を連続して使い過ぎたことが原因で、まさしく筋肉痛が起こっているわけです。

今回のケースでは、施術者もクライアントさんの要望通り、力を弱めて施術していますが、
そうではない場合、つまり、強い押圧をつづけると、受ける側が身体を守ろうとする力に対して、
施術する側は、さらに強い押す力が必要になり、両者のエネルギーがぶつかり合うことになります。

【拙・日常生活で効率的に脱力する方法
 

13.神輿ダコは何故できるのか?

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「神輿ダコ」という言葉を聞いた事があるでしょうか?
1度ネットで検索してみてください。なかなかに衝撃的な画像がヒットします。

お神輿を担ぐ際には、肩に物凄い圧力が加わります。当然ながら、痛いです。
その痛みを堪えて、お神輿を担ぎ続ける場合、少しでも痛みを軽減させるために、
筋肉は緊張し硬くなります。そこに、お神輿の負荷が加わり続けると炎症が起こります。

この段階で、担ぐのを止めれば、数日後には、ほぼ元の状態に戻りますので、
1年に1度くらいなら、それほど問題にはならないでしょう。

ところが、本格的なお神輿の担ぎ手は、本番に供えて頻繁に練習しているものです。
そうしますと、度重なる侵害刺激により該当する部分は変性を起し、元に戻らなくなります。

もちろん、お神輿を担いだ際に加わる圧力と、マッサージによる圧力では、
発生する負荷が違い過ぎますが、同じ場所に断続的な圧力を加えると、
程度の差こそあれども、細胞は硬くなっていくものです。

もっと身近な例をあげれば、受験の時など勉強をし過ぎてできるペンダコや、
ハイヒールを履いた際、足裏の中央にできるタコも同様のメカニズムで発生しています。
 

14.もみ返し(打撲)の対処法

さて、揉み返しの対処法と言いましても、まずは、打撲系の揉み返しなのか、
筋肉痛系の揉み返しかによって、やるべきことが変わってきます。

ここまで読み進めてくださった方なら、自分に起こった揉み返しがどちらなのか、
簡単に判断できそうな気がしますが、自ら力んでしまったことによる筋肉痛系であっても、
脱力が苦手な方は、そもそも力が入っていることを自覚できていません。
そう考えると、正確に判断するのは、なかなか難しい作業と言えそうです。

かなりざっくりした判別方法ですが、もみ返し、あるいは違和感がでている
範囲を考えることが、ひとつの目安になります。

打撲によるものは、損傷箇所が局所的になります。つまり、「ここが痛い」
と指をさせるくらいに、もみ返しが起こっている場所は狭い範囲に限定されます。

その場合、早期(翌日くらい)であれば、該当部位を冷やすのが良いです。
損傷した箇所を冷却することにより、血流を低下させ、炎症範囲の拡大を防げます。
さらに、血流が低下すれば、痛みも緩和します。

通常、1週間もあれば、完全に痛みは解消しますが、改善しない場合は、
骨折や靭帯が損傷している可能性も考えられますので、整形外科を受診して下さい。
 

15.筋肉痛の対処法

筋肉痛により炎症が起こった時の対処法も、基本的には打撲による炎症と同じで、
まずは、患部を冷やすことで血流を低下させ、炎症範囲が拡がるのを防ぎます。
血液の流れが抑制されますので、もちろん痛みを軽減する効果もあります。

冷やすタイミングとしては、直後に始めるのが最も効果的です。プロ野球の投手が、
試合後、もしくは、降板後にアイシングをしているシーンを見た事があるでしょうか?

投げ終わった後、筋肉が熱を持っている時に、いち早くアイシングをすると、炎症範囲を最小限に
抑えることができるわけです。つまり、アイシングは、筋肉痛を治す手段というよりも、
予防するために最適な方法だと言えそうですね。
 

16.とりあえず冷やそう

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スポーツ選手でもなければ、アイシングするための用具がありませんので、
濡らしたタオル等で代用しましょう。時間は20分程度もすれば充分ですが、
個人差があります。冷却している部分の皮膚感覚が鈍くなってくれば止め時です。

タオルはすぐに熱を持ってしまい生暖かくなって、患部を冷やすことが出来なくなります。
言い換えると、それだけ損傷した組織から熱を吸収してくれた証です。

タオルを取り替えるのが面倒であれば、消炎鎮痛剤入りのスプレーを購入を
検討してみてください。使い勝手は抜群に良いので、あると便利です。

痛みや熱感が治まらないようであれば、時間を空けて再度冷やしましょう。
目安として翌日くらいまでは、同様のサイクルを繰り返します。

※ 炎症が広範囲に及ぶ場合は、冷たいシャワーを浴びるのも効果的です

【拙・入浴中のマッサージは危険か?
 

17.痛みが軽減した後にすべきこと

筋肉痛のきっかけとなった出来事から翌日、もしくは、3日後くらいになって熱感が治まり、
痛みが軽減してくれば、冷やすことから一転、今度は患部を温めます。

血流をあげることによって、酸素や栄養の供給量が上昇し、損傷した組織の
修復を早めることができます。さらに、老廃物の排出が促進され、代謝も盛んになります。

ただし、タイミングが速すぎると、炎症範囲を拡げることになりますので注意が必要です。
筋肉痛による痛みよりも、患部が他の部位と比較して、熱を持っているかどうかを
基準にした方が判断しやすいです。

数日後の対処法は、血流をあげることが肝要ですから、痛みがでない範囲内で、
軽めに身体を動かすことも良い方法です。

後は、栄養と睡眠をしっかり摂りましょう。筋肉痛に限らず、健康的な身体を作るためには、
どちらも不可欠な存在です。「冷やすのも温めるのもなんだかメンドクサイ」
と言う方もいらっしゃるかと思いますが、栄養と睡眠だけは確実に確保しましょう。

【拙・肩こりを解消するためには温めた方が良い
 

18.好転反応って何だろう?

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最後に、好転反応につていも触れておきます。好転反応と揉み返しは、
本来なら発生するメカニズムも原因もまったく異なるのですが、
クライアントさんの声に耳を傾けてみると、「紛らわしい」というのが現状のようです。

それもそのはずで、好転反応にも明確な定義がありません。結果的に、
各店舗様、あるいはセラピストさんにより、好転反応が意味するところも様々です。
従いまして、以下はあくまでも僕の認識と見解だとお考えください。

まず、整体にしても、マッサージにしても、基本的にはリラックス効果をもたらすため、
つまり、副交感神経が優位な状態に誘導することが目的になります。

※ 逆の場合も、もちろんあります
 

19.好転反応が起こる仕組み

ストレスや疲労で交感神経が緊張していた状態から、副交感神経を刺激すると、
筋肉は弛緩し血流が改善されます。その段階で、体内に蓄積していた老廃物が、
血液中に押し出され、肝臓や腎臓で処理された後に、ようやく汗や尿として体外へと排出されます。

この際に、体外に排出されるまで、条件にもよりますが 1日程度の時間を要します。
体内に留まっている間は、血液に乗ってカラダ中を駆け巡ることになるのですが、
紛れもなく身体には不要な毒素ですから、どうしてもダルさを感じてしまいます。

ちなみに、お酒を飲んだ際にアルコールから分解されて発生するアセトアルデヒドと
呼ばれる毒素が体内に存在する場合は、優先的に肝臓で代謝されます。

整体施術にる老廃物が血液中に残存していると、アルデヒドの代謝が優先されますので、
老廃物は後回しになり、血液中に残り続けます。

結果として、整体後にお酒を飲むと、好転反応によるダルさが解消するまでに、
通常よりも時間が掛かってしまいます。従いまして、整体やマッサージを受けた後は、
お酒を飲まない方が良いです。

【拙・アルコールが代謝される仕組み
 

20.どうやって見極めるか?

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次に、副交感神経が優位になると、眠気が起こります。交感神経が活動モード
であることに対して、副交感神経は休息モードですから、自然な成り行きですよね。

つまり、疲労を早く回復させるために、身体が眠ろうとするわけです。
整体やマッサージを受ける前に、交感神経が緊張して、疲労が蓄積していた人ほど、
眠気は顕著に現れます。

好転反応は、揉み返しと異なり痛みではなく、ダルさや眠気がでるわけですね。
それでも、好転反応のダルさなのか、揉み返しによるダルさなのか判然としない場合は、
違和感が出ている場所に注目すると良いです。

好転反応は、自律神経が切り替わったことと、血流が増加したことが主な要因だと
考えられますので、局所的な痛みや違和感、ダルさはでません。
あくまでも、カラダ全体として、なんとなくダルイ、眠い、という症状が出ます。

針治療なんかでも、針を打った場所ではなく、全身に倦怠感がでることがありますが、
これは好転反応と言えるでしょう。

簡略化すると以下のような感じです(右に行くほど局所的な症状)。

好転反応 > 筋肉痛系揉み返し > 打撲系揉み返し

【拙・自分で出来る自律神経チェック
 

21.好転反応は良いことなのか?

それでは、「好転反応が出るのは良いことなのか?」と問われると、
施術効果があったかどうかの目安にはなりますが、施術を受けた方が、
不快感を感じるなら、やっぱり良いことではないでしょう。

好転反応が強くでそうなクライアントさんには、事前に説明し施術も軽めに
するのですが、それでも、1年に2、3件は、
「息子(娘)が12時間眠っているのに、起きてきません」
「ダル過ぎて起き上がれません」 という連絡を戴きます。

下のような方に目一杯の施術をすれば、高確率で発熱させてしまうでしょう。

【拙・休みになると体調不良で発熱してしまう人

副交感神経を優位になるように誘導すれば、自ずと自然治癒力が高まります。
発熱は、免疫反応ですから、狙い通りの施術ができた証でもあるわけです。

【拙・風邪をひいても熱を下げない方が早く治る医学的根拠

それで、身体に生じる負荷が、日常生活に支障のない程度の調整にして、
徐々に戻していく方法を提案するのですが、この手のクライアントさんに限って、
「目一杯やってください」と仰います。ご多忙ゆえに、来院回数は極力減らしたい
という気持ちは理解できるのですが、落としどころが難しいです・・・。

僕の恩師が、「好転反応を言い訳にしてはいけません。不快な症状が
でないようにするのがプロです」と仰ってましたが、その通りだと思います。

ただ、現実問題として、好転反応によるダルさや眠気を軽減させることはできても、
完全に解消できるレベルには、残念ながら未だに到達していません。

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最終更新日 2017年5月2日

2016年10月1日 | カテゴリー:身体のおはなし

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