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運動会でお父さんが転倒するのは何故なのか?

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1.由々しき問題です

ようやく、うだるような暑さも緩和し、少しづつ過ごしやすい気候になってきました。
そろそろ、今年も運動会の季節ですね。

親御さんが参加するタイプの運動会では、必ずと言ってよいほど、転倒するお父さんを見かけます。
はりきって運動会に参加したものの、観衆の前で豪快に転んでしまっては、面子が立ちません。
下手をすると、家庭内における父親の威厳が著しく損なわれてしまいますので由々しき問題です。

というわけで、今回は世の中のお父さんたちが、なぜ運動会で転倒してしまうのか考えてみます。

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2.筋力の低下

一言でいってしまえば、「運動不足だから」これにつきますが、そう言ってしまっては、
身も蓋もありません。そもそもブログ記事になりませんし・・・。

さて、運動会で転倒してしまう原因は、運動不足にあることは間違いないのですが、
思うように走れない主な要因として、筋力の低下と、神経伝達能力の低下が挙げられます。

筋力の低下は分かりやすいですよね。若かりし頃、それこそカモシカのごとく軽やかに
駆け回っていた当時と比較して、筋肉が細く弱くなっているわけです。
走る際の推進力となる筋肉が劣化していては、思うように走れないのは当然です。

それなら走るために必要な筋肉を強化すれば、問題は解決し、
運動会で転倒する心配はなくなるのかといえば、残念ながらそれだけでは不十分です。

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3.神経伝達能力の低下

そこで、もうひとつの要因である神経伝達能力の低下を考える必要があります。

ご存知の通り、ヒトは物をつかんだり、あるいは、立ち上がったり、座ったりする際に、
脳から動作に必要な筋肉に対して指令がでます。

日常動作程度であれば、特に問題はないのですが、全力で走るとなれば、
足を高速で持ち上げ、地面を蹴るという動作を繰り返すことになります。

その場合、脳から身体(主に足)へ走るために必要な神経伝達(遠心性)が出されるのと同時に、
身体の各部位から、身体に生じている負荷や、体の傾き等の情報が脳へ送られます(求心性)。

脳は送られてきた情報を受信し、現在の筋力の使い方で問題ないか解析し、
それを元にして、必要であれば修正したうえで、効率よく走るために必要な情報を
新たに身体へと伝達します。

【拙・運動神経がいいってなんだろう?
 

4.最後に全力で走ったのはいつ?

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ところで、最後に全力で走ったのはいつの事だったか思い出せるでしょうか?
普段からスポーツをする習慣でもしていない限り、全力で走る機会なんて、そうそうありません。

「遅刻しそうになったから走ったよ」という機会であれば、それなりにありそうですが、
それは全力ダッシュではないですよね。100Mを全力で駆けぬけるそれではなく、
マラソンに近い走り方になるでしょう。

その場合、要求される足の回転は高速ではなく、低速です。低速回転であれば、
上述した遠心性と求心性の情報処理が滞りなく行われ、転倒しないよう制御できます。
従いまして、遅刻しないように駅まで走っていても、運動会で求められる軽快な走りはできません。

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5.イメージと現実のギャップ

そう考えると、「最後に全力疾走したのは学生の頃だった・・・」という人も少なくないでしょう。
その場合、脳はイメージとして、学生の頃の走り方を元に、身体の各部位に指令をだします。

10年とか、20年前と比較すれば、間違いなく筋力は低下していますし、
関節の柔軟性だって損なわれています。そもそも、体重だって随分と違うのでは?

走るために脳が送り出す命令と、身体からのフィードバックされる情報があまりに
違いすぎますので、どうあがいても、まともに走れるはずがないのです。

軽やかに走って、跳ぶことができた貴方は、残念ながら、もう存在しません。
運動会で転倒しないために、まずは、その事実を受け入れる必要があります。

【拙・春になって運動をする際に気をつけたいこと
 

6.転倒するお母さんがいない理由

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「いやー、世の中のおっさん達は大変だね。っていうか俺はまだ20代だし関係なくね?」
と、お考えの若いお父さん。確かに全力疾走を試みて、無様に転倒する可能性は、
30代、40代のお父さんより低いことは事実でしょう。

だがしかし、20代の若旦那であろうが、イメージ通りに走ることは不可能です。

もし、「イメージ通りに走れましたけど、それが何か?」という方が存在するなら、
その人は、そもそも学生の頃から全力で走れていません。

運動会で転倒するお父さんは、数多くいても、転倒するお母さんは稀です。
なぜか?もちろん、参加する女性が少ないというのも大きな要因ですが、
女子は学生の頃から、力をセーブして走る傾向があるからです。

小学生の低学年ならまだしも、小学校の高学年、女子中学生、女子校生ともなれば、
風の如く疾走するよりも、おしとやかで涼しげに観える方が優先されるのでしょう(たぶん)。

その頃から、全力ではなく、力を抑えて走る方法を身につけていたのですから、
何十年ぶりの運動会であっても、難なくこなせてしまうわけです。

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7.走るのが得意だった人ほど不利

ちなみに、学生の頃に、走る能力に長けていた人ほど、歳をとるにつれて、
現実とのギャップが大きくなり、転倒を招く可能性が高くなります。

例えば、中学3年生、もしくは高校3年生の陸上部員が夏で部活を引退したとしましょう。
それで、秋に体育祭があると、その段階でも既にイメージ通りの本来の走り方はできません。

引退した後も、ある程度のトレーニングを続けていれば、話は別ですか、
何もしていなければ、筋力は確実に低下し、思い描いたようには走れません。

部活で走るために必要な筋肉や神経回路が強化されていた人ほど、
練習しなくなった際に起こる能力の低下は大きいものです。

【拙・人工芝と天然芝、どちらが怪我をしやすいか?】 
 

8.転倒しないための対策

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それでは、運動会で転倒しないためにはどうすれば良いか?
聡明な皆さんなら、既にお分かりかと思いますが、まず全力で走る事を放棄する、
そのうえで、転倒しないで済む範囲内のスピードで走るよう心掛ける事です。

次に、どこまで速度を上げて、カモシカ時代に近づけるかが争点になりますが、
これはもう事前の練習量に比例します。実際に走ってみて、どれくらいまで
高速回転で足を動かせるのか、手探りで見極めていく以外にありません。

それで、ある程度、現在の自分の限界速度を把握できれば、つまづく要因となる筋肉を強化します。
これに関しては、その場でもも上げを繰り返すだけで、それなりの効果を期待できます。

転倒のきっかけになりやすいのが、足が上がらないで、つまづいてしまう事ですから、
もも上げを繰り返せば、走る際に必要な筋肉を鍛えることができます。

慣れてくれば、無理のない範囲でもも上げの速度を上げてみましょう。
回転速度を上げるほど、神経伝達もスムーズになっていき効率的に走れるようになります。

後は、正座とアキレス腱のストレッチを繰り返して、足首の柔軟性を高めます。
足首が硬いと、つま先が地面に引っかかりやすく、やはり転倒の要因になります。

足首の柔軟性を保ち続けることができれば、高齢者になった際、歩行時に、
つまづいてしまう機会が確実に減りますので無駄な労力にはなりません。

せっかくの運動会で怪我をしてしまっては、元も子もありません。
くれぐれも、無理のない程度に走って、運動会を堪能してください。

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最終更新日 2016年11月27日

2016年9月15日 | カテゴリー:身体のおはなし

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