いろんな症状を考えてみる|整体のブログ

酔い止めを飲めば身長が伸びる?

%e4%b8%a6%e3%82%93%e3%81%a7%e7%ab%8b%e3%81%a4%e7%94%b7%e6%80%a7
 

1.身長が伸びるって本当?

お越しくださったクライアントさんから、「酔い止めを飲めば身長が伸びるって本当?」
とのご質問を戴きました。「いや、聞いたことありませんよ」と、ご返答したものの、
率直な感想と致しましては、『いったい何を言い出すのだ、この人は・・・』でした。

ところがですね、帰宅後に念のため、《酔い止め 身長》で検索しみてると、
けっこうな数が引っ掛かるではありませんか?!
いや、すみません。まったくもって僕の勉強不足でした。

それで、検索結果から目ぼしいサイトを拝見していくと、名古屋大学が2013年の末に
発表した研究結果に基づいているようですね。





 

2.FGFR3が鍵になる

《日経新聞》  2013年12月3日  『酔い止め薬に骨伸びる効果』

 名古屋大大学院医学系研究科の鬼頭浩史准教授(整形外科学)らのグループは、乗り物の酔い止め薬に使われる「メクロジン」に、骨の伸長促進作用があることを突き止め、5日までに米オンライン科学誌プロスワンで発表した。

 成人でも120~130センチと極端な低身長をもたらす難病、軟骨無形成症の治療に応用できる可能性がある。安全性が確認され長く使用されてきた薬であり、早期の臨床治験も期待できるという。(以下省略)

「軟骨無形成症の治療薬になるのではないか」と期待されている模様です。

四肢や身長が伸びない、あるいは伸びにくい疾患として、軟骨無形成症、
軟骨低形成症、致死性骨異型性症などがあるのですが、いずれも原因は、
FGFR3(線維芽細胞成長因子受容体3)にあります。

酔い止めには、「メクロジン」なる成分が含まれており、そのメクロジンには、
FGFR3の作用を抑える効果があることを発見したという研究報告です。

FGFR3は成長を抑制する働きを持つため過剰になると、手足を含め身長が伸びないわけです。
そこで、FGFR3の働きを阻害すると、身長が伸びやすくなるという理論ですね。

これはつまり、病気ではない人にも有効です。例えば、両親の身長が低めで、
遺伝を考えると、生まれてくる子供も身長が低くなりそうな場合に、
FGFR3の働きを制限すれば、手足や身長を伸ばせる可能性があるわけです。

【拙・健康食品は健康に悪いのか?
 

3.一般的にはメクリジン

ところで、メクロジンは、一般的にメクリジンと称されることが多いです。
混乱を避けるため、この記事内においては、以下メクリジンと記載します。

メクリジンは、第1世代抗ヒスタミン薬で、医薬品の分類では精神神経用薬です。
ちなみに、花粉症の治療薬として処方されるのが、第2世代抗ヒスタミン薬なのですが、
抗ヒスタミン薬の特徴として、眠気を誘発してしまう傾向があります。

メクリジンが誘発する眠気は、他の抗ヒスタミン薬と比較して、軽度ではあるものの、
毎日服用するとなれば、勉強や仕事に支障がでる可能性は充分にありますね。
その他の副作用として、眼圧の上昇を招いたり、口の渇き、便秘、排尿困難などがあります。

【拙・医師が薬を飲まないというのは本当か?
 

4.酔い止めを服用しても問題ない?

%e8%83%8c%e3%81%ae%e4%bd%8e%e3%81%84%e7%94%b7%e3%81%ae%e5%ad%90
 
引用記事にもあります通り、酔い止め薬は、これまで長らく使用されてきた薬ですから、
臨床データも豊富で、安全性は折り紙つきです。

それなら、身長を伸ばすために、飲み続けても健康に問題はないと考えるのは早計で、
安全性が確認されているのは、あくまでも酔い止めとして服用した場合です。

酔い止めは、旅行や出張など、長時間乗り物移動をする前に服用するものですから、
毎日服用しつづけた場合の臨床データではありません。
つまり、短気投与の安全性は確立されているものの、長期投与に関しては未知数です。

2013年の研究報告ですから、今現在は更に研究が進んでいるはずです。
ひとまず研究の続報を待ち、安全を確認したうえで試してみるのがよさそうですね。

関連記事
【拙・整体で身長を伸ばすことは可能か?
【拙・身長を伸ばす手術のリスクを考えてみる
【拙・身長を伸ばす効果のある運動
【拙・骨盤の歪みを引き起こす立ち方
【拙・風邪をひいても熱を下げない方が早く治る医学的根拠




2016年9月8日 | カテゴリー:身体のおはなし

あわせて読みたい記事

お問い合わせ

自律神経失調症・パニック障害・不眠症

西宮・芦屋 ながた整体院

0798-32-0446

営業時間

10:30~13:00
15:00~21:00

※木・土曜日は19:00まで

電話受付

20:00まで
※木・土曜日は18:00まで

休診日

日曜日・祝日

»当院へのアクセス

»メールでのお問い合わせ

PAGE TOP

お問い合わせ