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起床時に顎が痛くなる原因と対策

眉間にシワを寄せる女性
 

1.朝起きると顎が疲れている

「朝起きると顎が疲れてるんです」とのご相談を受けることがありますが、
これは眠っている間も、無意識のうちに強く噛み締めているため、
口を閉じるための筋肉が、疲労してしまうことが原因です。

「寝てる間に歯を食いしばってるとかありえない」と、お考えになる方も多いでしょう。
ところが、実際には、結構な割合でこの手のタイプの方は存在します。

歯軋りがひどかったり、寝ている間も眉間にシワを寄せていたりすると、
脱力できていない状態で眠っている確率が高いです。

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2.歯ぎしりが酷くありせんか?

就寝時、つまり休息すべき時間帯にも、身体は力が入ったままですので、
当然ながら、睡眠の質も良好とは程遠い状態なんですね。

限度を超えて疲労している、あるいは、テンションが上がり過ぎて興奮した日など、
一時的な現象であれば、さして大きな問題にはなりませんが、常日頃からそうであれば、
近い将来、確実に身体に不具合が発生してしまいます。

「しっかりと睡眠時間を確保しているにも関らず、なぜか朝起きてもすっきりしない」
という方は、注意が必要です。

とはいえ、自覚できていないと、対策のたてようもありませんので、先ずは自分が、
歯軋りや眉間にシワを寄せて寝ていないか、家族の方に頼んで確認してみましょう。

① 歯ぎしりが酷くないか(軽度であれば誰にでもあります)
② 眉間にシワを寄せたまま眠っていないか

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3.側頭筋を触ってみよう

側頭筋の画像
 
一人暮らし、もしくは、例え家族でも、ちょっと頼みたくないかな、という場合は、
自分で側頭筋を触ってみることで、ある程度は状態を把握できます。

側頭筋とは、咀嚼する際に使用する筋肉で、眉毛のラインから、後方に向けて指をなぞり、
こめかみを通り過ぎて、髪が生えているた周辺がそうです。

分かりにくければ、その辺りを触れたまま、口を閉じたり開いたりしてみましょう。
そうしますと、皮膚の下で筋肉が動いていることを感じ取れます。

それで、側頭筋に隆起がみられる(発達している)と、普段から硬いものを
よく噛んで食べる習慣がないのであれば、意識していないところで、
噛み締める癖があることになります。

ちなみに、側頭筋をマッサージして、気持ち良く感じるようであれば、
筋肉が使い込まれて疲労していることを意味します。

さらに、気持ちよいどころか、痛く感じるのなら、既に相当な負荷が生じている証で、
このレベルにまでなると、ほぼ間違いなく噛み締める癖があると言えます。

放置すると、顎関節症を患ったり、歯軋りによって、歯が割れたり、
欠けたりしてしまう可能性もありますので、早めに癖を改善した方が良いです。

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4.いつも身体が緊張している人

こぶしを握る画像
 
さて、脱力が苦手な人は、眠っているときだけでなく、起きて活動している際にも、
知らずしらずのうちに、身体のいろんな部分に余分な力が入っているものです。

仕事や勉強をしている時であれば、集中力を必要としますので、
無意識のうちに力が入ってしまうのは仕方ありません。これは普通です。

ところが、休憩している時でさえ、奥歯を噛み締めたり、手を握り締める癖のある人が、
一定の確率で存在しています(もちろん、本人は自覚していません)。

つまり、力が入って、いつでも行動可能な臨戦態勢に近い状態が基本ポジションに
なっているわけですが、このタイプの人は眠っている間も奥歯を噛み締めて、
眉間にシワを寄せている可能性が高いです。

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5.口で呼吸してみよう

ところで、パニック障害や自律神経失調症を患うは、高確率で噛み締める癖があり、
結果的に側頭筋も疲労している方が多いです。

このタイプのクライアントさんには、力を抜いて眠るよう、あるいは過ごすように
進言するのですが、「力の抜き方が分かりません」と戸惑われる事も珍しくありません。
緊張して力が入った状態が、普通のになっているのですから、無理のない話です。

そうは言っても、脱力できないことには、症状の改善もおぼつきませんので、
あれこれ試してみたうえで、たどり着いた結論のひとつが口で呼吸すること。

「最近の若者は、鼻ではなく口で呼吸する人が増えて・・・」と巷間で嘆かれるように、
できることなら鼻で呼吸した方が、身体には何かと都合が良いものです。

それどころか、口で呼吸をすることによる弊害さえもありますが、
それは承知のうえで、ここでは、あえて口で呼吸することを提案します。

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6.口呼吸のメリット

口呼吸のメリットとして、口を開けていれば、力が入りませんので、脱力しやすい状況を
簡単につくりだせます。無意識に噛み締めてしまうこともありません。
やってみると分かりますが、口を開けたままで力を入れることは難しいです。

ヒトは力を入れるときには、口を閉じて奥歯をしっかりと噛み締めるものなんですね。
上手く脱力できないなら、力が入らないようにしてしまえば良い、という考え方です。

脱力した状態に慣れると、力んだ状態が分かるようになりますので、
自分の意思で自由に力を抜けるようになれば、今まで通り口を閉じて過ごせば良い話です。

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7.就寝時の噛み締め対策

さて、問題は就寝時の噛み締めですが、口を開けて寝ようと思っても、
普段の習慣が勝ってしまい、眠りに堕ちると、口はどうしても閉じられてしまいます。

そこで、眠る前に鼻に詰め物をします。鼻血がでたときの例のあれです。
そうしますと、鼻では呼吸しづらいため、自ずと口が開きます。
染み付いた習慣であっても、酸素を欲するという生存本能には絶対に勝てません。

これなら、一晩中噛み締め続けるわけにもいかず、起床時に顎周辺が
疲労しているという事態もなくなります。

口を開けて寝ると、喉が渇き、ウイルス等による感染症に対しては、
無防備になってしまいますが、それはマスクを着用することで回避できます。

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8.あくまで一時的な処置

口をあけて眠る女性
 
口を開けて寝るのは決して健康的ではありませんので、噛み締める癖のない人が、
わざわざやるメリットはありません。あくまでも、噛み締め癖を治すための処置です。

調子が悪い時に飲む薬だって、実際には、身体のどこかを犠牲にしつつ、
気になる症状を改善しているのですから、理屈のうえではそう変りません。

口呼吸にすることによるデメリットを把握し、今の状態と比較検討すれば良いのです。
要するに、「優先順位をどうするか?」というだけの話なんですね。

なお、力を抜くことを覚え、噛みしめて寝る癖が解消できれば、元の鼻呼吸に戻してください。
口呼吸は、あくまで一時的な処置であることを念のために申し添えておきます。

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9.マウスピースではダメなの?

クライアントさんと話していると、「マウスピースではダメなの?」という質問を戴きますが、
マウスピースは、歯軋り等によって生じる歯の磨耗や損傷を防ぐためのものです。

歯と歯が接触しないように、クッションを入れているだけで、噛み締めていること事態は、
まったく同じですから、マウスピースを装着しても、脱力を促したり、
噛み締め癖を改善できるわけではありません。使用する目的、用途が異なります。

噛み締め癖は、歯の損傷はもちろん、肩こりや首こり、頭痛、パニック障害、
自律神経のバランスを崩してしまう要因になります。

何より、起床時に顎が疲労しているようなら、状態がかなり進行していると言えますので、
早めになんらかの対策をとった方が良いですよ。

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最終更新日 2016年10月6日

2016年6月18日 | カテゴリー:パニック障害の症状

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