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副流煙の有毒性が強いというのは本当か?

煙草屋
 

1. 副流煙に対する関心の高さ

先日の、「受動喫煙の規制が強化されるらしい」を読んでくださったクライアントさんから、
「肺がんとの因果関係が証明されてなくとも受動喫煙は規制されるべき」とのご意見を頂戴しました。
それも、5名の方から・・・。副流煙や受動喫煙に対する関心の高さを再確認した次第です。

上記の主張以外にも、「肺がんと関係なくても、臭いで周囲の人に迷惑を掛けている」
というご意見が多かったです。はい。まったくもって、ごもっともです。

通勤時に、煙草とコーヒーを嗜んできたであろう方と隣り合わせたりすると、
なかなかに凶悪な臭いを放っていますので、すぐに分かってしまいます。

しかしながら、先日の記事もそうですが、これまでに書いた煙草にまつわる記事においても、
「喫煙者に優しい社会にしましょう」という主張は一切していません。

むしろ、規制には肯定していますし、喫煙は健康に良くないとも明言していますので、
そこは、くれぐれもお間違えのないよう、お願いしたいです。
 

2. 副流煙は有毒性が強いのか?

さて、先のブログで、「喫煙と肺がんの因果関係が証明されていないのだらから、
副流煙と肺がんの関係ともなれば、証明のしようがない」と主張しました。

今回、「副流煙の方が有毒性が強いのだからその主張は論理的ではない」
とのご意見を戴きました。副流煙を吸い込んだ方が健康を害する、
ということであれば、確かにその通りですね。

巷間には、副流煙の方が有毒性が強く、健康に悪いという説が流布しています。
単純に考えると、そんなはずありませんが、良い機会ですので根拠を調べてみたところ、
どうやら、厚生労働省が公表しているこの資料に基づいている模様です。

《厚生労働省》 『平成11-12年度たばこ煙の成分分析について

ご関心のある方は、是非ともリンク先で一読して戴きたいのですが、
「なんだかメンドクサイ」という方のために、簡単に説明しますと以下の通りです。

煙草のパッケージには、ニコチン、およびタールの量が記載されていますよね。
その数値を測定する際と同様の方法で、副流煙の有害物質を測定したデータです。

煙草に火をつけて、主流煙によるニコチン、タール等の成分を分析するとともに、
発生した副流煙を全て集めて、両者の有害性物質総量を比較してみたら、
主流煙よりも副流煙の方が有毒性が強かった、ということらしいです。
 

3. 測定条件がおかしい

ところが、この計測方法は、2秒間吸引(主流煙)、60秒間休止(副流煙)を繰り返しています。
つまり、喫煙者が2秒間タバコを吸って、60秒間休止した後、再び2秒間吸って、
60秒間休止していることを想定し、数値を計測しているわけですね。

この実験から得られる結論は、2秒間の主流煙より、60秒間の副流煙の方が、
有害物質が多かったということです。ですが、2秒と60秒を比較しても何の意味ないでしょう。

そこで、両者とも1秒あたりに計算しなおすと、主流煙の方が有害物質が多いという結果に変わります。
従いまして、「副流煙の方が主流煙より危険」という説は、間違った測定条件から成り立っているわけですね。

ちなみに、主流煙の有毒物質は低く計測される方式ですから、喫煙者が実際に吸い込んでいる
タールやニコチンは、パッケージに記載されている数値よりも多くなる事を意味します。

【拙・あえて喫煙のメリットを考えてみた
 

4. そもそも副流煙とはなんだろう?

副流煙
 
ところで、副流煙とは、火のついたタバコから立ち込める煙のことです。
火のついたまま、ポイ捨てされた煙草からでている煙なんかがそれにあたります。

対して、喫煙者が吸いこんだものが主流煙、さらに喫煙者の体内から吐き出されたものが
呼出煙と定義されています。ところが、世間一般的には、呼出煙を含めて、
副流煙だと認識されている傾向があります。

煙草が吸引されている間は、先端が赤く見えますが、それは燃焼し温度が上昇しているためです。
そして吸引をやめると、燃焼レベルは低下します。つまり、副流煙を発している時の煙草は、
吸引時(主流煙)と比較して煙がでにくいという事になります。

結果として、副流煙よりも喫煙者が吐き出す主流煙の方が圧倒的に多く、
さらには、吐き出されたぶんだけ一定の方向へと拡散しますので、
周囲の人に迷惑がられることになります。つまり、副流煙だと考えられている
煙の殆どが、厳密には呼出煙ということなんですね。
 

5. 副流煙は肺がんを誘発するか?

ここで、最も副流煙を吸い込んでいるのは誰か?という事を改めて考えてみましょう。

呼出煙を含めれば、喫煙者の傍にいる人という可能性もでてきますが、
副流煙に限定すれば、間違いなく喫煙者になるはずですよね。
ところが、喫煙者と肺がんに科学的な因果関係は認められていません。

より有毒性の高い主流煙に加えて、副流煙をたっぷり吸い込んでいる喫煙者でさえ、
肺がんになりやすいという科学的なデータは存在しないのですから、
副流煙だけで肺がんになるという理屈には、どう考えても無理があります。
 

6. 現実を把握しておくべき

煙草の臭いが苦手で、生理的に受け付けない、という方の気持ちは理解できますし、
喫煙に対する規制や分煙化は、今後とも進めていけば良いと思います。
とはいえ、煙草と肺がんの因果関係は証明されていない現実は把握しておくべきでしょう。

例えば、家族内でお母さんが肺がんで亡くなったとします。そうしますと、
家族は間違いなくこう考えます。「お父さんが煙草を吸っていたからこうなってしまった」と。

お母さんも、「お父さんが煙草を吸わなければ、もう少し長生きできたかな」と考えるでしょう。
お父さんは、「自分のせいで肺がんにしてしまった」と罪の意識に苛まれることになります。
実際には、お父さんの喫煙とお母さんの肺がんは、無関係であるにも関わらずです。

家族内でさえ、下手をすれば、人間関係にひびが入ってしまいかねない状況になりかねません。
それが、職場等で他人の喫煙が原因ということになれば、話はもっと深刻になるでしょう。
そうならないためにも、現実を知っておいた方が良いと考えた次第です。

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2016年6月5日 | カテゴリー:環境と健康

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