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コタツで寝ると風邪をひく?

最終更新日 2016年11月2日

こたつのイラスト
 

1.偉大な暖房器具

寒い時期になると、コタツの存在は頼もしい限りで、コタツ周りで読書なり、
パソコンなりをする分には、他の暖房器具はいらないくらいです。

そういえば、某大学のロシア人留学生がコタツを絶賛していました。
実は日本人が生み出した世界に誇れる偉大な発明品かもしれません。

だがしかし、一昔前と比較すると、コタツを愛用している方は減少傾向にありそうです。
当院にお越しくださるクライアントさんと話していても、「冬になってもコタツはださないです」と、
仰る方がいます。それどころか、そもそもコタツを所有していない人も少なくありません。

理由を尋ねてみると、「動くのが嫌になるから」、「ぐうたらしてしまいそうで」
という声が圧倒的に多いです。うーん、一理ありますね・・・。

それ以外にも、コタツを利用する人が減った原因は、エアコンの性能が向上したことや、
床暖房など、他の暖房器具の利便性があがったこともあるのでしょう。

個人的には寂しい限りですが、世の中の流れなら仕方ありませんね。

【拙・エアコンはそんなに体に悪いのか?





 

2.風邪をひきやすい要因

ところで、「コタツで寝ると風邪をひく」という話をよく耳にします。僕も子供の頃から
散々言われてきました。それでも未だに、週に1、2回は寝ていますけれども・・・。

それで、実際にコタツで寝ると風邪をひくのかと言いますと、布団で寝る場合と
比較すれば、風邪をひいてしまう可能性は確実に高くなります。

風邪を引きやすくなる主な要因と致しましては、以下の通りです。

①発汗することによって身体が必要以上に冷えてしまう
②身体の水分が失われるため、喉や鼻の粘膜が乾燥してしまう

【拙・風邪をひいたらお風呂に入らない方が良い?
 

3.いつのまにか消失している水分

コタツは遠赤外線によって、身体の表面を温めているのですが、時間の経過に伴って、
徐々に身体の深部まで熱が伝わっていきます。

さらに、テーブルを布団で覆うことにより、コタツの中から暖かい空気が逃げなく
なりますので、より効率的に身体を温めることが可能になっているわけですね。

それで、温められた血液(主に脚)は、循環しますので身体全体が温まってきます。
自覚はできません(不感蒸泄)が、この段階から体内の水分は減少していきます。

この気付かないうちに水分を消失してしまう不感蒸泄とは、肌や気道から蒸散するもので
汗は含みません。体温や室温(気温)の上昇に伴い、不感蒸泄も増加します。

コタツで、身体が温められ、コタツの中(気温)が暖められるため、不感蒸泄によって、
体内の水分がどんどん失われていくわけです。

【拙・コーヒーを飲んでも水分補給にならないのか?
 

4.睡眠に伴う体温の変化

本格的に眠り始めると、ヒトに限らず生物は体温が低下します。
赤ちゃんや幼児の手が温かくなってくると、「そろそろ眠いのかな?」
という判断基準になりますが、睡眠に備え熱を放出する過程で手が温かくなるわけです。

この現象は大人も同じで、眠る前には熱を放出して徐々に体温を下げていきます。

ところが、コタツで眠ってしまうと、いつまでも体温が下がりませんので、
身体はなんとか体温を下げようと、積極的に発汗して身体を冷やそうとします。

そうしますと、コタツに入っている部分、主に下半身が冷えることはありませんが、
外にでている上半身は、汗で冷やされてしまうわけですね。

【拙・冬になると眠くなるのは何故なのか?
 

5.粘膜が乾くと風邪をひく

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コタツで寝ると、上述しました通り、たくさん汗をかきます。大量に発汗するということは、
身体の水分が損なわれていることを意味しますので、時間が経てば経つほど、
身体は渇いていくことになります。

コタツで寝てしまってから、目が覚めると、やたらと喉が渇いているのはそういうことです。

それで、喉が渇くのと、風邪をひきやすいのはどう関係するのかと言いますと、
喉や鼻の粘膜は、ウイルスの侵入を阻止するために、免疫細胞が常にスタンバイしています。

ところが、大量に発汗することにより、粘膜の水分も損なわれて、乾燥してしまいます。
つまり、外敵の侵入に備えている免疫細胞が手薄になってしまい、喉や鼻の粘膜に
ウイルスが付着しても、免疫細胞は対応しきれず、ウイルスの増殖を許してしまうわけですね。

【拙・口の中の細菌はウイルスの増加を促す
 

6.自律神経が乱れる

風邪の他に、健康を損ねそうな要素としては、自律神経の問題があります。

先にも述べましたが、睡眠中に体温が下がるべき状況なのに、
下がらないというだけで、身体にとっては異常事態ですから、
発汗をコントロールしている自律神経が乱れるのは必然です。

さらに、下半身と上半身で、感知している温度が大きく違っていると、
これも自律神経を混乱させてしまう要因になります。

たまに寝てしまう程度であれば、問題ありませんが、毎日のように繰り返していると、
体温や発汗を調節する自律神経は正常に機能しなくなるでしょう。

風邪をひいても、数日も経てば回復しますが、自律神経のバランスが崩れると、
そう簡単に元の安定した健康体には戻ってくれません。
そういう意味では、風邪よりもこちらの方が、より厄介な問題といえます。

【拙・自分でできる自律神経失調症チェック
 

7.寝返りをうてない

コタツで寝るのが好きな方には、耳の痛い話が続きますがデメリットはまだあります。
基本的にコタツは小スペースですので、自由に寝返りをうつことができません。

寝返りをうたないということは、長時間同じ姿勢を保ち続けるということですから、
身体には大きな負担がかかり、腰痛や寝違えを起す可能性が跳ね上がります。

もっとも、寝返りをうてないと、眠っていても筋肉が疲労しますので、数時間もすれば、
負担が大きくなった筋肉が悲鳴をあげて、自ずと目が覚めてしまうものです。

その時は、体勢を変えた後に、もう一度寝なおしたりしないで潔く起きましょう。

【拙・寝返りが健康を左右してしまう理由
 

8.それでもコタツで寝たい人のために


どれだけ発汗しても、身体が冷えなければ良いわけですから、
下半身だけでなく首まですっぽりとコタツに潜り込んでしまいましょう。

もしくは、上半身に毛布などをかけて部分的に冷えてしまうことのないようにしましょう。

次に乾燥対策として、コタツで寝てしまう前に、予め充分な水分を補給しておきます。
さらに、加湿器で部屋の湿度を上げて、マスクを装着します。

これで、喉や鼻の粘膜が乾燥してしまうのをかなり軽減できますので、
ウイルスに対する備えもそれなりに整ったことになります。

ところで、コタツに入っていると、やたらとミカンが欲しくなりますよね。
コタツとえいばミカンを連想する人も少なくないでしょう(たぶん)。
ミカンは効率的に水分を補給できる優れた果物であるうえに、ビタミンも豊富です。

そのうえ、ナイフや包丁がなくとも、手でむいて簡単に食べることができますので、
コタツで寝る際の風邪対策としては、これ以上ないうってつけの一品といえるでしょう。
ミカンとセットにして伝承してきた日本の先人達は、たいしたものです。

なお、健康を考えるなら、コタツでは眠らない方が良いです、とだけは申し添えておきます。

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2015年12月21日 | カテゴリー:自律神経の乱れ

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