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息苦しくなる原因と対処法

胸をおさえる女性2
 

1. 1日に何回くらい呼吸する?

当然ですが、ヒトが生きていくために酸素の摂取は欠かせません。
なんらかの病気を患っていない限りは、意識しなくとも勝手に呼吸してくれます。
「忙しすぎて息するの忘れてた・・・」なんて人もまずいませんよね。

ところが、ふだん無意識で行っている呼吸の仕方にも実際には、かなりの個人差があります。
例えば、鼻で呼吸する人と口で呼吸する人では当然ながら使用する筋肉も
違ってきますし、呼吸の浅い人と、深い人でも使われる筋肉は異なります。

唐突ですが、私たちは、1日に何回くらい呼吸しているかご存知でしょうか?

睡眠時と覚醒時、あるいは、運動時だとそれぞ必要になる酸素量が異なるため、
睡眠が長めの人、毎日運動をする習慣がある人など条件によっても差が生じます。

そのため一概には言えないのですが、睡眠時間も運動量も平均的な生活を送っていると、
1日に呼吸する回数は、おおよそ25,000回位になります。

1日で 25,000回呼吸するという事は、同じ回数だけ呼吸をするための筋肉を使ったという事です。
それなら、息をする時の癖によって、自ずと疲労する部位も違ってきます。





 

2. 呼吸する時に使う筋肉

それでは呼吸する際に、どの筋肉を使用しているのかと言いますと、
空気を吸い込む時には、主に横隔膜が収縮(下方に下がる)し、
それに合わせて隣接している肺が伸ばされ酸素を取り込みます。

一方、息を吐き出す際に筋肉は使用されません。収縮した横隔膜をはじめ、
身体の筋肉が弛緩すれば、自動的に二酸化炭素でみたされた空気が体外に排出されます。

雰囲気の良い露天風呂なんかに入ると思わず、「はぁ~~~」と声がでてしまいますが、
緊張から解放されて身体(筋肉)が弛緩した結果なんですね。

他にも、緊張感をもって仕事なり、勉強なりしていて、一息つくときにも、「ふぅ・・・」と、
声を出してしまうことがありますが、これも身体が緩んだがゆえに起こる現象です。

◇ 吸気 主に横隔膜を収縮させることによる
◇ 呼気 筋肉を弛緩させることによる(筋肉は使用しない)

自律神経で言えば、呼吸をする際、吸気時には交感神経が緊張し、呼気時には、
副交感神経が優位な状態になるのですが、なんとなく頷けるお話しですよね。

以上が普段の生活の中で、無意識のうちに行っている呼吸のメカニズムです。

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3. 深呼吸は筋肉を総動員する

無意識に行っている呼吸とは異なり意識して行う呼吸方法、いわゆる深呼吸になると、
大きく息をするだけあって、呼吸するために使用する筋肉も変ってきます。

吸気時に使用する筋肉は、やはり横隔膜がメインになる事は間違いないのですが、
その他にも、肋骨の間の筋肉や、首周り、胸の筋肉などを総動員して行います。
一方で呼気時には、肋骨の間の筋肉の他に、お腹の筋肉などを使用します。

◇ 吸気 横隔膜・肋骨の間の筋肉(外側)・首周りの筋肉・胸の筋肉など
◇ 呼気 肋骨の間の筋肉(内側)・お腹の筋肉など

【拙・胸に違和感や圧迫感がある時の対処法
 

4. 肩で息をするのはどんな時か?

肩で息をする
 
さて、日常生活で息をする際に正常な呼吸が行われていれば、横隔膜以外は
殆ど使用しない事がお分かり戴けたかと思います。ところが現実には、普段の呼吸でも
深呼吸時に使用する首の筋肉や、胸の筋肉を使っている方が少なくありません。

本来なら、呼吸で使用しない筋肉を使うわけですから、首や胸の筋肉に負担がかかり、
酷くなると症状として、首や肩がこったり、胸に圧迫感を感じたりするようになるわけです。

それでは、なぜ本来使用しないはずの首や胸の筋肉まで使ってしまうのかと言えば、
横隔膜や肋骨間の筋肉の収縮だけでは、充分な酸素を取り込めていないからです。

必要な酸素が供給されないので、仕方なく深呼吸時に使われる筋肉を動員して
酸素を確保している、というわけですね。

例えば、会社や学校に遅刻しそうになったので、急いで走った後などは、
無意識で肩を上下させながら呼吸しますよね。

これも横隔膜の働きによって取り込める酸素だけでは不十分であるため、
肩や胸の筋肉を使って呼吸をした結果として起こる現象です。

横隔膜や肋間筋も他の筋肉と同じで、使わなければ劣化して柔軟性を失っていきます。
そうしますと、知らずしらずのうちに可動範囲が狭くなり、呼吸も浅くなってしまいがちです。

呼吸が浅いと二酸化炭素が体内に蓄積し、身体は酸性(アシドーシス)に傾いてしまうだけでなく、
首や肩こりの原因になったりと、良いことはなにもありません。

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5. 息苦しくなる姿勢

普段生活する中で、知らずしらずのうちに力が入っている方、
つまり脱力することが苦手な方は、呼吸が浅くなる傾向があります。

肩が上がり(寒いときに肩をすくめるような状態)、胸を反らすことができずに、
前屈傾向にある方は要注意です。家族や友人など周囲の人から、
「姿勢が悪い」あるいは、「猫背」と指摘された事がある場合は、
呼吸が浅くなっている可能性がさらに高くなります。

猫背、もしくは猫背のように見える姿勢でいると、体内に取り込める酸素量は確実に低下します。
そうしますと、脳が酸素不足を認識し、息苦しく感じるわけです。
この状態が基本姿勢になると、詰まるような感じや圧迫感が生じるようになります。

「息苦しい」とお悩みの相談を受け、脱力できるように施術すると、
それだけで胸の症状が解消してしまう症例も珍しくありません。

【拙・肩こりの解消には温めた方が良い?
 

6. 息苦しい時の対処法

呼吸が浅いクライアントさんの傾向として、鎖骨の下や胸郭側面の筋肉が
緊張していて、触れると痛みを訴える方が多いです。
 
呼吸補助筋
 
この辺りの筋肉が疲労すると、息苦しく感じる要因になってしまうのですが、
逆に言えば、自分で軽くマッサージする事でも、解消、あるいは軽減できるという事です。

特に女性の場合は、下着の関係上、どうしても胸郭の動きが制限されてしまいますので、
こまめなケアを心がけて、早めはやめに対応したいところですね。

胸郭の側面は使い過ぎにより筋肉が疲労を起していると、自分でマッサージをする場合でも
かなり痛いのですが、胸周辺の筋肉が緩めば胸郭の可動範囲は確実に広がります。

すると、息苦しさの解消だけでなく、呼吸がしやすくなったことにより酸素摂取量が
増加し、上手くいけばカラダ全体が軽くなりますよ。

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最終更新日 2017年2月24日

2015年11月7日 | カテゴリー:パニック障害の症状

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