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睡眠薬の多量摂取が起こる背景

向精神薬の生産推移
(出典 向精神薬の生産金額推移
 

1. 日本は睡眠薬の処方量が多すぎる

向精神薬(抗不安薬や睡眠薬の総称)は、服用すると依存性が生じてしまうことから、
風邪薬や胃薬など他の薬とは異なり、取り扱いにより注意が必要な薬です。

服用すると中毒性があるほか、向精神薬の一部には暴力性が増し事件に繋がるケースがあるため、
世界的には、向精神薬を規制、もしくは処方を控えるように促す傾向があります。

ところが、日本ではこの手の薬の流通量は減っているどころか増加しつづけており、
依存性の強いベンゾジアゼピン系睡眠薬の大量処方が、国際社会において以前から
批判されつづけてきました。その実態は残念ながら今も変わらないようですね。

《読売新聞》  2015年6月10日  『抗不安薬や睡眠薬で急性薬物中毒、4割は医師の過剰処方』

抗不安薬や睡眠薬を過剰服用して意識障害などが表れる急性薬物中毒を起こした患者の約4割が、添付文書で定められた規定量を超える処方をされていたとする調査結果を、医療経済研究機構(東京)がまとめた。同機構の研究グループは「処方のあり方を見直す必要がある」としている。(以下省略)

【拙・疲れているのに眠れないのは何故なのか?
【拙・向精神薬と麻薬はどこが違うのか?
 

2. 手元にあれば多量摂取は避けられない

自律神経失調症やパニック症のクライアントさんに服用している薬を尋ねると、
同じ作用を持つ薬、例えば数種類の睡眠薬を処方されていたり、1ヶ月分を超える薬
をまとめて処方されていたりすることが、5~6年前にはざらにありました。

ですが、ここ数年はネットの普及も影響しているのか、自律神経失調症やパニック症を患う方も、
相応の知識を持つようになり、明らかに不可解な向精神薬の処方はあまり聞かなくなりました。

と言いましても、あくまで当院にお越しくださるクライアントさん(医師や薬剤師を含む)から
お話しを聞いたうえでの印象に過ぎませんが、数年前と比較して改善されているように
感じていましたので、引用記事の内容はなかなかにショッキングでした。

近年、心療内科や精神系クリニックが世間に認知されはじめ敷居は低くなったものの、
この手の話が絶えなければ、自ずと印象は悪化してしまいます。

抗不安薬や睡眠薬は中毒性のある薬だけに、過剰に処方された薬が手元にあれば、
良くないと理解していながらも、不安な時や眠れない時は適量を越えて多量摂取になって
しまいがちですから、患者さん側で適切な服用量を保ち続けることは難しいでしょう。

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最終更新日 2016年8月23日

2015年6月11日 | カテゴリー:環境と健康

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