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嫌な予感は信用できるか?

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1. 自己分析が無意味な理由

定期的にお越しくださるクライアントさんから、 「なんとなく嫌な予感がする時、
自覚はないけど、無意識下ではしっかり記憶されているらしいから、
その手の予感は信用した方がよいの?」とのご質問を戴きました。

聞くところによると雑誌かなにかで、そういう論調の記事を読んだそうな。

心理学では、自分で意識できていることはごく一部で、実は無意識下での
認識や記憶により個人の行動や思考が決定されているというのが通説です。

例えば、探せば誰にでもある、クセですが本人が自覚できているケースは、
ごく稀で第三者から指摘されることによって、「え?私そんなことしてる?」と、
はじめて認識できることが多いものです。

人は自分自身のことは、あまり把握できていない事が少なくありません。
そういう理由で、心理学では、「自己分析は意味がない」と言われています。

だって、自分が知っている範囲内での分析になってしまうのですから、
どれだけ厳密に分析したところで、偏った結果になってしまいます。





 

2. 周囲の人に聞いてみよう

従いまして、自分のことを知りたいのなら、自己分析ではなく、周囲に居る人に、
自分がどう見えているのか聞いてみる方が、間違いなく正確な自分像に近づけます。

もっとも、自分では認識できていない本来の(他者からみた)自分は、
「そんなはずないでしょ!」という都合の悪いものが圧倒的に多いです。

10人に聞いて、多数の人がそう評するのであれば、たとえあなたの認識と
大きく違っていても、周囲の意見が正解なのです。

つまり、第三者から見た客観的な本当の自分と向き合うことは、
決して気分の良いものではなく、かなり勇気がいる行為なんですね。

そういう事情もあって、勇気をだして周りの人に自分を分析してもらっても、
「そんなこと絶対にありえないから!」という結果になってしまいがちです。
人間関係が壊れかねませんので、軽い好奇心程度なら止めておきましょう。

【拙・舌打ちはストレスを軽減してくれる
 

3. 情報が消去されたわけではない

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普段の生活を過ごすうえでは、嫌な記憶はできるだけ忘れてしまう、
あるいは、なかったことにしてしまった方が、精神衛生上好ましいと言えます。

嫌な思い出を自分が意識できる範囲から消し去ることが出来ても、
実際には、負の記憶が完全に消去されてしまった訳ではありません。

嫌な記憶とは、突き詰めていけば生命を脅かすものが圧倒的に多く、
この時、扁桃体と呼ばれる動物的な脳が必ず活性化します。

窮地に陥った記憶をすっかり忘れてしまう事は、生物としての生存率に
直結しますので、実は個体の記憶としてしっかり残されてます。

忘れたように思えても、脳から情報が消去されたわけではなく、
情報にたどり着くルートが曖昧になったために思い出せないだけです。

【拙・メモをとると記憶力は低下してしまうのか?
 

4. いわゆるフラッシュバック

それで、普段は忘れてしまっているような事でも、怖い経験をした時と、
一致する情報を脳が受け取れば、記憶が呼び起こされるわけです。
これが、いわゆるフラッシュバックですね。

基本的には、個々の経験によって、回避するべき危険情報が形成されていくのですが、
中には生まれたときから種族として共通の情報を保持していることもあります。

ちなみに、パニック障害という疾患は、自律神経のバランスが乱れ、
脳の誤作動によって生じるのですが、脳は整合性をつけるために、
パニック発作が生じた状況を五感で記憶します。もちろん扁桃体を活性化させて。

耳から入ってくる音の情報や、鼻から入ってくる臭いの情報が発作を起こした際と、
類似するものであれば、身体は危険が迫っていると認識して過呼吸や動悸が起こるわけです。

【拙・自分で出来るパニック障害チェック
 

5. カラダが覚えている記憶

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冒頭の「嫌な予感は信用できるのか?」に話を戻しますが、自身が覚えていなくても、
カラダが覚えている記憶というものは確実に存在します。

パニック障害に見られるような極端な負の記憶ではなくても、普段は忘れてしまっている
記憶が、何らかのきっかけで想起されることは往々にしてあります。

日本は四季のある国ですが、季節ごとにその季節ならではの特有の刺激があります。
例えば、3、4月くらいに夜風にあたると、それまでの厳しく冷たい北風から、
春の訪れを予感させる暖かくて心地よい風に吹かれることがあります。

逆に、8、9月には、うだるような熱い風から、少しひんやりとした風が吹けば、
夏の終わりを予感させます。これは身体が覚えていた記憶です。

その他に、学生の頃によく聞いていた曲を耳にすると、昔のことを思い出して、
懐かしく感じると同時に、その当時の感情が想起されますよね。

【拙・風が吹くと寒く感じるのは何故?
 

6. 嫌な予感は信用できるか?

季節による刺激や、音楽による刺激は幾度となく繰り返されてきた事ですから、
比較的すんなりと意識できるレベルにまで思い出すことが可能です。

ところが、それとは別に、数こそ少ないものの重要な記憶が、五感への刺激
きっかけとして掘り起こされることがあります。

それで、何の記憶だったかまでは、はっきりと思い出すまでに至らないものが、
「なんとなく嫌な予感がする」と感じたり、あるいは、 「根拠はないけど、
なんとなく良いことがありそうな気がする」 という思考を誘発します。

従いまして、完全には思い出せない曖昧な情報であっても、過去の経験や記憶が
刺激され、「予感」としてひとつの思考を提起しているわけです。

つまり予感とは、その人がこれまで過ごした人生の経験に基づいて
生じているわけですから、基本的に信用してよいです。
あなたの予感は、きっと災いを避けて、幸運を呼び寄せる助けになりますよ。

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最終更新日 2016年10月19日

2014年11月1日 | カテゴリー:脳のおはなし

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