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パニック障害のしつこい症状を治すために

最終更新日 2016年7月20日

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1. パニック障害とは何なのか?

パニック障害(パニック症)は、自律神経の交感神経と副交感神経のバランスが取れていないために生じます。
言い換えれば、自律神経のバランスが悪い状態で過ごしていると、ある日突然、誰にでも起こり得る疾患です。

極端な話をすると、一晩徹夜をしてしまうと、個人差はありますが自律神経のバランスは崩れてしまいますので、
パニック障害の代表的な症状である、動悸や発汗、過呼吸などが生じても不思議ではありません。

動悸、発汗、過呼吸に限らず身体にイレギュラーが生じると、大抵の人はその原因を探り、
納得のいく答えを見つけようとするはずです。 ところが、初期のパニック発作による、
これらの症状は脳の一時的な誤作動とも言えますので、病院で徹底的に検査をしても、
心臓や肺をはじめ、身体のどこにも異常は発見されません。つまり原因を特定できないわけですね。

ところが、脳は曖昧で不確かな状態を嫌うため、論理的な解釈をしようとします。

つまり、原因が特定できなかったものの、身体に不具合が発生した事は紛れもない事実ですから、
脳は整合性を保つため、発作が生じた際の環境を五感で記憶してしまうことになります。

その時に、目にしたもの(視覚)、嗅いだ臭い(嗅覚)や、食べていたもの(味覚)、
あるいは耳にした音(聴覚)等に原因があると認識してしまうわけなんですね。

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2. パニック発作からパニック障害へ

ヒトに限らず、生物なら危機的な状況での体験は、日常生活における出来事よりも、
強く鮮明に五感を通して記憶に刻まれることがわかっています。

動悸や発汗、過呼吸などのパニック症状が発生した際に五感で記憶された環境と、
いずれかひとつでも同じ環境に遭遇すると、それがパニック発作時の記憶を呼び起こすきっかけとなり、
身体は危機迫っていると認識し、 再び動悸や発汗、過呼吸が発生することになります。

 ※ここで言う記憶とは、必ずしも当人が意識できる範囲ではなく、 身体が記憶した経験、
  無意識の領域である場合が少なくありません。

例えば、初めてパニック発作を起こした場所が、混雑した電車内(視覚・嗅覚による記憶)で、
ガムを噛みながら(味覚による記憶) クラシック音楽を聴いていた(聴覚による記憶)と仮定します。

その後、混雑したバスに乗りあわせると、視覚や嗅覚の情報が類似するため、パニック発作を
誘発するきっかけになり得ます。さらに不都合なことに、ここでも五感を駆使して状況を記憶する
ことになり、脳が危険だと認定してしまう状況が増えてしまうことになります。

次に、クラシック音楽を聴きながら屋外を散歩中に、ガムを噛んでしまうと、
今度は聴覚・味覚情報が、 パニック発作を引き起こすきっかけとなり得るわけです。
そして、ここでも五感が新たな状況を記憶してしまうことになります。

つまり、パニック発作を繰り返すうちに、「なんとなく気分が悪くなりそう・・・」という不安が
増大していく事になります。こうして、苦手な場所が加速度的に増えていくことになり、
「またあの症状がでたらどうしよう・・・」 と不安からストレスを感じる機会も増え、
交感神経が緊張した状態が継続してしまう事になります。

交感神経が絶えず緊張している状態は、動悸や発汗、過呼吸などの症状も悪化していくことを意味し、
パニック発作に対する不安や恐怖は加速度的に大きくなっていきます。

結果として、行動範囲がどんどん制限されてしまい、 症状に悩まされるパニック発作から、
予期不安にも悩まされるパニック障害へと移行していく事になります。

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3. 向精神薬とどう付き合うか

冒頭で述べたように、パニック障害は自律神経のバランスが崩れることにより生じます。
従いまして、自律神経を適正なバランスに戻す事ができれば、パニック障害から免れる事が
可能になります。逆に言えば、自律神経が乱れた状態のままでは改善することは不可能です。

ただし、脳はこれまでにパニック発作を起こした環境(五感による記憶)が、原因であると
認識しているため、 自律神経を整えると同時に、予期不安を解消していく必要があります。

よって、パニック障害を克服するにあたり、先ずは、再度パニック発作を起こし、
新たに苦手な環境を増やさないことが、大切になってくるわけですね。

これまでに、パニック障害にお悩みでお越しくださったクライアント様とお話しをしていると、
精神科で処方される向精神薬を服用することに対して不安を感じている方は多く、
「とにかく1日でも早く薬をやめたい」と訴える方が少なくありません。

向精神薬は副作用が強く出てしまったり、依存性が生じてしまう薬も少なくないため、
向精神薬を服用したくないというお気持ちは、よく理解できます。

ですが元来、向精神薬を服用することの目体は、パニック発作を抑えたり、不安を抑えることにあり、
新たにパニック発作を起こさないためにも、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)に代表される
薬物療法は、パニック障害を克服するための有効な手段のひとつであることに間違いありません。

これまでに、パニック障害を克服されたクライアント様をみていると、積極的に「薬をやめよう」として、
実際に、うまく薬を止められた方はあまり記憶にありません。

向精神薬から離れることができたクライアント様の特徴として、自律神経のバランスが整い、
体調も安定していくうちに、薬を服用することを忘れてしまう機会が増えるようです。
そして、最終的に、「いつの間にか薬は必要なくなってました」 という方が殆どです。

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4. パニック障害を治すために大切な事

パニック障害を克服するために大切な事は、新たにパニック発作が生じる事を防止しつつ、
自律神経を安定させることです。自律神経が本来の機能を取り戻していけば、
発作や不安にかられる回数は、徐々にですが確実に減少していきます。

それと同時に、動悸や発汗、過呼吸などの症状も軽減していきますので、
パニック発作に対する不安や恐怖心も薄れていきます。

整体の施術や、精神クリニックでの治療、カウンセリングと手段は異なっても、
パニック障害を治すためには、パニック障害をしっかり理解することが不可欠です。

私の場合は、パニック障害とはどいういうものなのかを正確に把握してから、
パニック発作や予期不安が起きても、大きく体調を崩すことが少なくなりました。

繰り返しますが、自律神経が正常に機能してさえいれば、基本的にパニック発作や、
予期不安は起こりません。この事実を認識しておくことは、とても大切ですよ。

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2013年10月19日 | カテゴリー:パニック障害の症状

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